下>米調査団がWMD備蓄なしと最終報告
投稿者: etranger3_01 投稿日時: 2004/10/07 14:51 投稿番号: [55236 / 118550]
> つまりWMDがないからと言って今更フセインは無実であると政権返還することはないし、誰もそれを言い出す事はないと考えるからです。
さて、フセインが「無実」であるというのは、WMDがないことについて、つまりアメリカが開戦理由としていたことについてはフセインが無実であったことを指すのであって、フセインが過去イラン・イラク戦争や国内で化学兵器を使って大量虐殺を行ってきたことについてフセインが免責されるわけでありません。また国内で圧制を強いてきて国民を虐げ、自由を奪い、最終的に国連の制裁を受けるまでに至ったことについても、フセインは決して「無実」ではありません。
しかし、これはまったく別の話なんです。この戦争を肯定する人たちは、この違いがわかっていません。同次元の、同列なことだと見なしてしまっているんです。しかし過去フセインが犯してきた罪はアメリカの開戦理由ではなく、世界の多くが賛同して有志連合を結成したのも、アメリカが「目前の脅威」であることをWMD論を持ち出して強調したからこそです。アメリカの情報を信じたんです。
aebunny84さんが仰る「誰もそれを言い出す事がない」のは、それは結果論です。
フセインは倒された、バース政権は崩壊した、圧制はなくなった。
それはアメリカが“戦闘”に勝利すれば当然起こることでした。
アメリカの開戦直前の要求はなんでしたか?
フセイン一派に投降を呼びかけていましたよね?
つまりアメリカははじめからフセイン打倒が目的だった。
そのための戦争で、フセイン打倒を達成したのですから、
フセインの強いていた圧制がなくなるは当然の帰結でしょう。
ただそれだけの話です。あったものがなくなった。
それをアメリカは軍事力で行った。それだけの話なんです。
軍事力は行使された。イラクはもう昔のイラクではなくなった。
だから元に戻れない。当然の話です。
しかしそれが“正当”であることとはまったくの別問題。
causal-and-effectの問題でしかありません。
イラクが昔と変わったという事実だけで、この戦争を肯定することはできないんです。
> この戦争が長い目で見てプラスになるか、マイナスになるか、肯定派はそこに重点を置くと思います。大儀の崩壊は確かに痛いのですけど。そ
> れは認めます。
イラク国内に肯定派がどれだけいるのか、その人たちは1万人の同朋の死をどう思っているのか、そこが一番重要だと思います。彼らは、この1万人の人々の死を、イラクがフセインから解放され、圧制から解放され、これから10年、20年後に自由を謳歌するための「尊い犠牲」だと言い切れるのでしょうか。イラクの人々にこの戦争は必要だったんでしょうか?
長い目で見ても、1万人は帰ってこないんです。そしてアメリカ人1,000人も。
これだけの人々の死に釣り合う未来って、何なんでしょう?どんな素晴らしい未来なら、これらの人々の死が報われるんでしょうか?
「死んで花実が咲くものか」という言葉があります。
彼らのまだ見ぬ未来のイラクのために、彼らは死んで本望だったんでしょうか?
> ベトナム戦争にしても、汚点と言うのがどういう事かは、人によって異なる考えだと思います。反戦派は戦争そのものを否定し汚点と考えるで
> しょうし、メディアの圧力に負けてすごすご退却したと考える人もいます。
私は、敗北そのものが汚点なのではなく、その敗北という精神的ダメージによっていとも簡単に立場を変える人々が大半を占めるようになるという、アメリカのそうした体質そのものが、よくいえば流動的、悪く言えば「無責任」だと思います。
この戦争をいまになって否定しはじめるアメリカの人たちは、自分たちが立場を決めることの責任の重大さをわかってほしいと思うんです。だから私は、アメリカの世論の行方を追っているんです。
長文失礼いたしました。
長い間自分の中にあった考えが一気に噴出した形となってしまい、初めてレスしたのにトンデモナイ長文になってしまって申し訳ありません。
でもこれくらい順を追って説明しないと、自分がどんな背景を持つ人間かなんて、絶対把握できないですよね。そう思って、すべてを出してみました。
aebunny84さんのレスをきっかけのように形にしてしまってすみません。
でもこの機会を頂けてよかったと思います。ありがとうございました。
etranger
さて、フセインが「無実」であるというのは、WMDがないことについて、つまりアメリカが開戦理由としていたことについてはフセインが無実であったことを指すのであって、フセインが過去イラン・イラク戦争や国内で化学兵器を使って大量虐殺を行ってきたことについてフセインが免責されるわけでありません。また国内で圧制を強いてきて国民を虐げ、自由を奪い、最終的に国連の制裁を受けるまでに至ったことについても、フセインは決して「無実」ではありません。
しかし、これはまったく別の話なんです。この戦争を肯定する人たちは、この違いがわかっていません。同次元の、同列なことだと見なしてしまっているんです。しかし過去フセインが犯してきた罪はアメリカの開戦理由ではなく、世界の多くが賛同して有志連合を結成したのも、アメリカが「目前の脅威」であることをWMD論を持ち出して強調したからこそです。アメリカの情報を信じたんです。
aebunny84さんが仰る「誰もそれを言い出す事がない」のは、それは結果論です。
フセインは倒された、バース政権は崩壊した、圧制はなくなった。
それはアメリカが“戦闘”に勝利すれば当然起こることでした。
アメリカの開戦直前の要求はなんでしたか?
フセイン一派に投降を呼びかけていましたよね?
つまりアメリカははじめからフセイン打倒が目的だった。
そのための戦争で、フセイン打倒を達成したのですから、
フセインの強いていた圧制がなくなるは当然の帰結でしょう。
ただそれだけの話です。あったものがなくなった。
それをアメリカは軍事力で行った。それだけの話なんです。
軍事力は行使された。イラクはもう昔のイラクではなくなった。
だから元に戻れない。当然の話です。
しかしそれが“正当”であることとはまったくの別問題。
causal-and-effectの問題でしかありません。
イラクが昔と変わったという事実だけで、この戦争を肯定することはできないんです。
> この戦争が長い目で見てプラスになるか、マイナスになるか、肯定派はそこに重点を置くと思います。大儀の崩壊は確かに痛いのですけど。そ
> れは認めます。
イラク国内に肯定派がどれだけいるのか、その人たちは1万人の同朋の死をどう思っているのか、そこが一番重要だと思います。彼らは、この1万人の人々の死を、イラクがフセインから解放され、圧制から解放され、これから10年、20年後に自由を謳歌するための「尊い犠牲」だと言い切れるのでしょうか。イラクの人々にこの戦争は必要だったんでしょうか?
長い目で見ても、1万人は帰ってこないんです。そしてアメリカ人1,000人も。
これだけの人々の死に釣り合う未来って、何なんでしょう?どんな素晴らしい未来なら、これらの人々の死が報われるんでしょうか?
「死んで花実が咲くものか」という言葉があります。
彼らのまだ見ぬ未来のイラクのために、彼らは死んで本望だったんでしょうか?
> ベトナム戦争にしても、汚点と言うのがどういう事かは、人によって異なる考えだと思います。反戦派は戦争そのものを否定し汚点と考えるで
> しょうし、メディアの圧力に負けてすごすご退却したと考える人もいます。
私は、敗北そのものが汚点なのではなく、その敗北という精神的ダメージによっていとも簡単に立場を変える人々が大半を占めるようになるという、アメリカのそうした体質そのものが、よくいえば流動的、悪く言えば「無責任」だと思います。
この戦争をいまになって否定しはじめるアメリカの人たちは、自分たちが立場を決めることの責任の重大さをわかってほしいと思うんです。だから私は、アメリカの世論の行方を追っているんです。
長文失礼いたしました。
長い間自分の中にあった考えが一気に噴出した形となってしまい、初めてレスしたのにトンデモナイ長文になってしまって申し訳ありません。
でもこれくらい順を追って説明しないと、自分がどんな背景を持つ人間かなんて、絶対把握できないですよね。そう思って、すべてを出してみました。
aebunny84さんのレスをきっかけのように形にしてしまってすみません。
でもこの機会を頂けてよかったと思います。ありがとうございました。
etranger
これは メッセージ 55235 (etranger3_01 さん)への返信です.
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