国際法廷について、再学習。
投稿者: etranger3_01 投稿日時: 2004/10/05 16:13 投稿番号: [55087 / 118550]
以下、カンボジア特別戦犯法廷および国際司法裁判所についての補足です。
>なぜ、カンボジア国内でなく国際法廷という場が選ばれたのか興味深いとこです。カンボジア国内では公正な裁判は行なえないという事なのでしょうか?
そのとおりです。カンボジアは法整備などがまだなされておらず、公正・公平な裁判を行うための法的インフラ/ノウハウがありません(事実、カンボジアに対する法整備支援は日本が先導して行っています)。したがってこのまま現在のカンボジア政府によって法廷が設置されて裁判が行われると、公正な裁判が行われない結果、裁かれる側に怨恨を残すことになり、支持者同士の争いが勃発して流血の事態を呼び起こす可能性があるため、国連は事態悪化を憂慮して国連主導での国際法廷の設置を政府に打診していました。
しかし、ポト支持派は現存しており、国内で外国勢力による一斉裁判が行われた場合は、ポト支持派の反発による報復・拘束拒否などから内戦に発展することもあり得るので、カンボジア政府は、“国際的な性格を持つ法廷”をカンボジア政府独自で設立する話で国連と交渉を進めていました。国連はこのカンボジア政府の意向を汲み、国連とカンボジア共同での「国際的な性格を帯びた裁判所」の設置に合意したということです。
参考1:カンボジアウォッチ(政治情報)
http://www.locomo.org/cambodia/index.html
・ポト派の元幹部を大虐殺などの罪で裁く問題で、国連任命の専門家3人は99年2月、元幹部20―30人を裁く国際法廷を国連主導で設置するようアナン事務総長に勧告した。しかしフン・セン首相は3月3日「内戦が再発する」として国際法廷に反対する書簡を事務総長に送付。政府はタ・モクを国内で裁く方針を示した。事務総長は17日、国際的な性格を帯びた裁判所で裁けば国際法廷設置の必要はないと表明。政府と国連は5月、外国人裁判官も参加する特別法廷を国内に設置することで合意。8月から法整備や裁判の枠組みを協議した。政府側は「裁判官の過半数を外国人が占める」との国連案に反発したが「過半数はカンボジア人が占めるが決定には外国人の一部の賛成が必要」との米国の仲介案で双方が歩み寄り、政府は12月中旬までに法廷設置に関する法案をまとめて2000年1月6日に閣議決定。法案は依然「国際的水準」を満たすには不十分とする国連との交渉継続に応じることを同中旬までに決めた。タ・モクら拘束されたポト派元幹部2人は軍事裁判所で取り調べが進められている。
参考2:
特別法廷関連の報道 http://members.at.infoseek.co.jp/postx/honda/houtei_news.html
ちなみにカンボジアはアジア有数のICC加盟国でありますが、ICCがポルポト裁判のために利用されないのは、ICCには2002年7月1日以前の犯罪を遡って裁くことはできないという不遡及の原則があるからです。そこでカンボジアはICCという補完的なオプションを持ちつつも、2002年以前の犯罪が裁ける特別法廷を独自で設置しようとしていたところ、国連から注文が入った─という筋書きなのです。
>カンボジアの特別法廷でもまだ存在しないICCでも裁かれるのは個人です。国家ではありません。やたらとアメリカを裁きたがるエトちゃんですが、もしICC がその裁判所となるのであれば、裁く対象はブッシュやラムズフェルドなどの個人になるでしょう。アメリカという国家はICCでは裁かれません。
そのようなことを主張した覚えはありません。ICCはアメリカを裁くために存在しているのではありません。免責をなくすために存在しているのです。
ICCでアメリカという国家を裁くというような主張をしている私の投稿がこれまでにあるならば、ご指摘頂ければ幸いです。でなければ、このように思い込みで個人の主張を湾曲させる行為は今後ご遠慮願いたい。
>ならば、国家はどこで裁かれるのでしょうか?ライターさんが答えを教えてくれてます。
「もう一つ国際法違反を審議する場があるね、
国際司法裁判所だ」
“審議”の意味を“裁判”と曲解されているようですが、国際司法裁判所(ICJ)は国家間の紛争に対して法律的意見を述べて仲裁する場です。その法律的意見に拘束力はなく、紛争当事国はICJの管轄権(裁断件を委ねること)を事前に認めた場合のみ、その裁断に従う義務を負うことに合意したことになります。
70年代のニカラグア侵攻の場合は、アメリカはICJの管轄権を認めないばかりか、その後永久にICJの管轄権を認めないという政府決定を行い、ICJに通達しました。以降、国連の6大機関である国際司法裁
>なぜ、カンボジア国内でなく国際法廷という場が選ばれたのか興味深いとこです。カンボジア国内では公正な裁判は行なえないという事なのでしょうか?
そのとおりです。カンボジアは法整備などがまだなされておらず、公正・公平な裁判を行うための法的インフラ/ノウハウがありません(事実、カンボジアに対する法整備支援は日本が先導して行っています)。したがってこのまま現在のカンボジア政府によって法廷が設置されて裁判が行われると、公正な裁判が行われない結果、裁かれる側に怨恨を残すことになり、支持者同士の争いが勃発して流血の事態を呼び起こす可能性があるため、国連は事態悪化を憂慮して国連主導での国際法廷の設置を政府に打診していました。
しかし、ポト支持派は現存しており、国内で外国勢力による一斉裁判が行われた場合は、ポト支持派の反発による報復・拘束拒否などから内戦に発展することもあり得るので、カンボジア政府は、“国際的な性格を持つ法廷”をカンボジア政府独自で設立する話で国連と交渉を進めていました。国連はこのカンボジア政府の意向を汲み、国連とカンボジア共同での「国際的な性格を帯びた裁判所」の設置に合意したということです。
参考1:カンボジアウォッチ(政治情報)
http://www.locomo.org/cambodia/index.html
・ポト派の元幹部を大虐殺などの罪で裁く問題で、国連任命の専門家3人は99年2月、元幹部20―30人を裁く国際法廷を国連主導で設置するようアナン事務総長に勧告した。しかしフン・セン首相は3月3日「内戦が再発する」として国際法廷に反対する書簡を事務総長に送付。政府はタ・モクを国内で裁く方針を示した。事務総長は17日、国際的な性格を帯びた裁判所で裁けば国際法廷設置の必要はないと表明。政府と国連は5月、外国人裁判官も参加する特別法廷を国内に設置することで合意。8月から法整備や裁判の枠組みを協議した。政府側は「裁判官の過半数を外国人が占める」との国連案に反発したが「過半数はカンボジア人が占めるが決定には外国人の一部の賛成が必要」との米国の仲介案で双方が歩み寄り、政府は12月中旬までに法廷設置に関する法案をまとめて2000年1月6日に閣議決定。法案は依然「国際的水準」を満たすには不十分とする国連との交渉継続に応じることを同中旬までに決めた。タ・モクら拘束されたポト派元幹部2人は軍事裁判所で取り調べが進められている。
参考2:
特別法廷関連の報道 http://members.at.infoseek.co.jp/postx/honda/houtei_news.html
ちなみにカンボジアはアジア有数のICC加盟国でありますが、ICCがポルポト裁判のために利用されないのは、ICCには2002年7月1日以前の犯罪を遡って裁くことはできないという不遡及の原則があるからです。そこでカンボジアはICCという補完的なオプションを持ちつつも、2002年以前の犯罪が裁ける特別法廷を独自で設置しようとしていたところ、国連から注文が入った─という筋書きなのです。
>カンボジアの特別法廷でもまだ存在しないICCでも裁かれるのは個人です。国家ではありません。やたらとアメリカを裁きたがるエトちゃんですが、もしICC がその裁判所となるのであれば、裁く対象はブッシュやラムズフェルドなどの個人になるでしょう。アメリカという国家はICCでは裁かれません。
そのようなことを主張した覚えはありません。ICCはアメリカを裁くために存在しているのではありません。免責をなくすために存在しているのです。
ICCでアメリカという国家を裁くというような主張をしている私の投稿がこれまでにあるならば、ご指摘頂ければ幸いです。でなければ、このように思い込みで個人の主張を湾曲させる行為は今後ご遠慮願いたい。
>ならば、国家はどこで裁かれるのでしょうか?ライターさんが答えを教えてくれてます。
「もう一つ国際法違反を審議する場があるね、
国際司法裁判所だ」
“審議”の意味を“裁判”と曲解されているようですが、国際司法裁判所(ICJ)は国家間の紛争に対して法律的意見を述べて仲裁する場です。その法律的意見に拘束力はなく、紛争当事国はICJの管轄権(裁断件を委ねること)を事前に認めた場合のみ、その裁断に従う義務を負うことに合意したことになります。
70年代のニカラグア侵攻の場合は、アメリカはICJの管轄権を認めないばかりか、その後永久にICJの管轄権を認めないという政府決定を行い、ICJに通達しました。以降、国連の6大機関である国際司法裁
これは メッセージ 55081 (tet010101 さん)への返信です.
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