米医療保険 〜続き
投稿者: syoumenkyousi 投稿日時: 2004/05/04 21:54 投稿番号: [38759 / 118550]
以下は「医学書院」サイトで見られます。HMOがよく分かります。
〔連載〕続
アメリカ医療の光と影
第35回
神の委員会(16)
「HMOによる医療配給」
李
啓充
医師/作家(在ボストン)
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(2574号よりつづく)
シンシア・ハードリッチ(35歳,女性)が,腹痛でHMO(註)の医師ロリ・ペグラムを受診したのは,1990年のことだった。初めの診察では何ともないということだったが,その後も腹痛が続くので,ハードリッチは,6日後に,再度,ペグラムのオフィスを訪れた。はたして,2回目の診察で腹部に「腫れ」が見つかり,ペグラムは,「8日後に,HMOが指定する検査施設で腹部超音波の検査を受けように」と指示したが,HMOが指定する検査施設は,80キロも離れた街にあったのだった。ハードリッチは,医師の指示に従って自宅で様子をみていたが,その後も症状は悪化,やがて救急外来を受診せざるを得なくなった。救急外来での診断は「虫垂炎破裂による腹膜炎」,ハードリッチは,緊急手術を受け,かろうじて一命をとりとめた。
コスト削減した医師にボーナス
回復したハードリッチは,なぜ,ペグラム医師が緊急の検査をせず,「8日後に80キロメートル離れた施設」での検査を指示したのか,不思議でならなかった。やがて,ハードリッチは,自分が加入していたHMOでは,検査や治療のコストを減らすことに成功した医師には,給与とは別にボーナスが支給されることを知った。
「8日間待っている間に症状が回復すれば,患者は検査を受けないかもしれない」,「80キロも離れた場所での検査を指示すれば,患者は『遠すぎる』と面倒くさがって行かないかもしれない」,「患者が検査を受けなければ自分のボーナスの額も増える」という理由で,「8日後に80キロメートル離れた施設での検査」という指示が出されたと思えてならなかった。
これは メッセージ 38757 (syoumenkyousi さん)への返信です.
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