対イラク武力行使

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よこ:戦数

投稿者: silverlining430 投稿日時: 2004/04/30 20:50 投稿番号: [38309 / 118550]
ご無沙汰してます。なんだかどっと疲れた…。

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イラク武装勢力はレジスタンスであり。
侵略軍である米国が戦争法規を主張するなら。
自衛権の発動である武装勢力は戦数で自らの戦闘方法を正当化する。
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現在の国際法の核となる規範が武力不行使原則なので、「戦数」で戦闘行為を正当化することはしないはずですが、この、いわば過去の遺物ともいえる「戦数」をわざわざ持ち出すほど、反米派は「『レジスタンス』としてのイラクでの武装闘争を法的にどう説明するのか」ということについて考えているわけではないと思います。

単純に、強き者の行き過ぎの行動に対する反動から、感情論で弱き者としての反米武装勢力を「レジスタンス」として位置づけ、エールを送りたいという願望が強いということなのだろうと思っています。

むしろ、「戦数」をわざわざ持ち出し、自己の行動を正当化しなければならないのは、米国の方ではないでしょうか?

そもそもゲリラ武装勢力自体は、戦争法規や国際人道法などに目を通したことなどあるわけなく、基本的に自分たちの行為に法的な枠がはめられているという意識はないので、ときに信じられないくらいなめちゃくちゃもやる。米軍は、戦争法規やら人道法やらROE(部隊行動基準)やらを遵守したくともできない事態に直面し、これら一連の規範から逸脱せざるを得ない際の自己の行為を正当化するとき、ほぼ苦し紛れで「戦数」を持ってこざるを得なくなるということではないでしょうか?

ファルージャはそのよい例だと思います。約30万人の住民がひしめき、大通り、小通り、裏道が複雑に入り組み、2〜3階建ての狙撃兵にとってもってこいの好条件の建物が立ち並び、住居の近隣にはモスク、学校、病院などが隣接している…。米軍がどんなに注意して軍事オペレーションを行ったとしても、必ず無実の一般住民に被害が出ます。そして無実の住民の死は、米軍の行動が戦争法規に則ったものであるかどうかとは無関係に、確実に米国主導の占領へのイラク人の強い怒りにつながります。

一方で、反米武装勢力側も、このファルージャの地形や建物の配置状況などを巧みに利用しています。モスクなどの宗教施設、学校や病院などの公共施設は国際人道法上、軍事目標から外さなければなりませんが、軍事目標にすることができないモスクや学校、病院が反米武装勢力の拠点だったりします。

この場合、米軍のモスクへの銃撃(注:爆弾投射能力を持たないAC130によるもののようなので爆撃ではない)は止むを得ないものであったとしても、国際人道法違反の非難を招くことは明らかでしょう。同時に、イラクに限らず、あらゆる紛争地域でよく見られる、ゲリラ武装勢力による宗教施設や学校や病院などの公共施設の「軍事・民用の二重目的施設化」もまた卑劣であり、このことが無実の一般住民の死を招いていることも非難されるべきです。

戦争の違法化とともに、もし戦争が起こったときに「戦時において、法は沈黙する」とはならないよう整備が進められてきた戦争法規や国際人道法の類…、人類の英知が苦労して作り出してきた暴力の文明化だったはずなのですが…。現実には、これらの規範がトイレットペーパーくらい薄っぺらく扱われる事態が多発する。

戦時では、レジスタンスも正規軍もない、どっちもどっちの泥沼になる――と、シニシズムに入るのであった。

帰って休む。
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