>ライターさん:住民の暴徒化
投稿者: silverlining430 投稿日時: 2004/04/02 16:09 投稿番号: [35312 / 118550]
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イラクでは未だに旧フセイン派の勢力は力があるのですか?
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米軍などの外国軍部隊が駐留する現在のイラクで、バース党の残党が単独で党を再編成できるだけの力はないと思います。
ただ、公職から追放されてしまったバース党幹部とイラク国軍の解体による失業軍人に強い不平と不満があることは確かです。
追放されたバース党幹部と失業軍人を他の場所で吸収する雇用創出措置などの救済手段が取られなかったため、バース党幹部は旧政権の復活を画策することでしか生きて行く道を見出せないのかもしれないし、失業軍人は不平士族のようにイラク国内を徘徊するしかないのでしょう。排除され、行き場を失ったイラク人の中には、暴徒化するほどの鬱積した感情を持つ人がいてもおかしくないとは思います。事件が起きた場所もファルージャですし。
ただ、バース党幹部の公職追放と国軍の解体は、フセイン政権に批判的だったスンニ派の一部を含むイラク国民の多くが望んだことでもありました。そうしたイラク国民の中に見られる大衆感情に応える形で実施されたものでもあったのですが。アフターケアが最悪だったというか、ほとんど何もしていないに等しいことが、米国主導の占領統治の失敗です。
8月の国連事務所爆弾テロ事件以来、害敵方法に変化が見られるようになったことから、国連安保理のタリバン・アルカイダ制裁委員会などがアルカイダの関与を指摘し始めます。アルカイダ、もしくはアルカイダと緩やかにつながる国外のイスラム過激派組織が、バース党幹部や失業軍人をはじめとする反米感情を持つイラク人を教唆し、「民間人」であるソフト・ターゲットを狙わせる一方、外国人テロリスト自身は隙を見て米軍などに爆弾テロを仕掛けるという構図が、よく聞かれる現在の状況分析だし、実際そうなのだろうと思います。イラク人は、実直な性格の人が多い―あくまで僕の個人的な印象ですが―せいなのか、アジテーションにも乗ってしまいやすいようにも思います。
比較的治安が安定しているサマワでさえも、失業者のデモが投石を行うなど暴徒化した背景に、紛れ込んでいたバース党の残党と見られる人物の煽りがありました。
ましてやファルージャ。パレスチナ人によるものであれ、イスラム過激派によるものであれ、バース党の残党によるものであれ、煽りが少しでもあれば、一気に暴徒化するスイッチが入ってしまうのでしょう。
これは メッセージ 35307 (lighter101rethgil さん)への返信です.
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