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司馬史観の基本は・・・

投稿者: syoumenkyousi 投稿日時: 2004/03/07 08:38 投稿番号: [33655 / 118550]
  司馬遼太郎曰く「日本の歴史を見るときに、天皇の問題をはずすと、物事がよく見えるね。天皇という問題にだわるとぜんぜん、歴史がぜんぜん見えなくなる。だから、天皇というものからきわめて鈍感に、それを無視して眺めると、幕末もよく見えるし、明治も見える」

  色川大吉が対談して、司馬はだいたい次のように言っていたと―─

「僕はビルの上から見下ろすのが好きなんです。上から見ると、人間というものが右から左の道に行って、車にぶつかりそうになったとかなんとか全部見える。そこにある人生というのは、下に見えるのが歴史だとすれば、みんな完結していて、いろいろぶつかったり、すれ違ったり、泣きの涙で別れたり、ということをやっている。それを自分は上から見る。そのことによって、その時代に生きていた人間にはわからないことまでも、後の時代の人間としてわかるので、初めてそこに面白さを感じるのだ」(佐高信『司馬遼太郎と藤沢周平』光文社より)

  司馬賞を吉村昭が断ったという。理由は読んでいない。私も断る。いやいや冗談、私も読んでいないと言いたいだけ。

  英雄史観で歴史を見て、その上天皇の問題を外してどういう歴史の見方ができるのか不思議でならないが、少なくとも読者がそれらを読んで歴史を分かったと勘違いさえしなけば、その時間の無駄もあながち否定されるだけのものでもないかもしれない。

  司馬史観は藤岡信勝などの自由主義史観の連中にもてはやされて、いい迷惑なのか、それとも身から出たさびなのか、いずれにせよあんなウソコキ史観の連中に誉められたらお終いということでしょう。このたびはお気の毒です、司馬遼太郎。あの世はないからご冥福は祈らないよ。
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