対イラク武力行使

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解剖・アメリカ帝国〜リバタリアン〜(3)

投稿者: need2003jp 投稿日時: 2004/01/30 17:14 投稿番号: [31302 / 118550]
  さて、新聞では、たまたまインターネットで米国中の反戦論議を追っていた共同通信の記者が、不思議なサイトに出くわした。それが、「アンチウォー・ドット・コム」である。
  その内容は、様々なマスメディアの反戦論調を集めたページらしい。保守も革新も一緒くたに、あらゆる反戦オピニオンを掲載し、ヒット数ナンバー1の反戦サイトであるという。英語に自信のある方は、のぞいて欲しいものである。
  早速、記者はカリフォルニアにいる主宰者らを訪ねてみた。

  「米国の価値を信奉するから、反戦なんだ」
  くわえタバコで、往年の不良少年を思わせる面構えの論説主幹ジャスティン・レイモンド(52)は、「愛国右翼」を信じてはばからない。
  「戦争が好きなのは左翼だぜ。ウィルソンやF・ルーズベルトを見ろ」
  サンフランシスコから湾岸を南に約40km。高級住宅街アサートンの一等地の邸宅内に「アンチウォー・ドット・コム」の本部がある。
  北大西洋条約機構(NATO)軍による、1999年のユーゴ空爆―欧州の民族紛争への介入に抗議し、本格的な活動を始めた。
  邸宅の一部を提供し、サイトを支援するのはテキサス州出身の実業家コリン・ハンター(52)。強い昼間の日差しに目を細めながら語る。
  「人は自由になりたくて、このカリフォルニアに来るんだ。違ったことをやりたくて・・・」
  学生時代はベトナム反戦運動に加わったが、シリコンバレーで半導体企業を起こし、財を成した。
  「その自由の象徴のような産業がカリフォルニアには2つある。ハリウッドとハイテクさ」
  実業化ハンターが、「ブッシュの戦争」に反対するのは、戦争と、それに伴って「肥大化する国家」が、「個人の自由、創造性、それに金儲けまで」を邪魔するからだという。
  レイモンドが毎日のように書く長文論説を編集した上で、世界中の英語メディアの論調をチェックし、リンクを張り、サイトを構築するのがエリック・ギャリス(50)だ。
  「サイトへの接続は、日に百万件は超えているね。戦争を巡る動きの激しい日は、日に4、5度は編集しなおす」
  ハンター邸の離れの2階で、1人で編集作業をしている。
  本当は1人ではない。インターネットで様々な報道を見ている世界中の人達が反戦記事を見つけ、送ってきてくれるからだ。
  「中国の奥のほうにも1人いる。米国人だけどね」
  編集拠点は、アサ―トンに加え、サンフランシスコ、ロサンゼルス、セントルイス。編集協力者は、中国のほか、インド、イスラエル、英国、セルビアもいる。インターネットでつながり、自由に行き来できる言論空間の中で初めて可能になった反戦活動だ。
  「この国はね、よその国にちょっかいを出したくない、政府に余計なことをして欲しくない、という考えで生まれたんだ」
  3人は、自分達をリバタリアンと称し、「自由」こそ米国が守るべき価値と考える。それを信奉することが「保守」だという。
  「米国は今、変わり目に来た。大英帝国に反逆して生まれた国が、自分で帝国になったら最後だ。自由を求めてきたアメリカの実験はおしまいだ」
  不敵な反逆者の顔で、レイモンドがいった。
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