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解剖・アメリカ帝国〜リバタリアン〜(1)

投稿者: need2003jp 投稿日時: 2004/01/30 16:32 投稿番号: [31299 / 118550]
  最近、ここの掲示板でも、「カリフォルニアの青い空の下・・・」といわれる女性がよく投稿しているが、そのカリフォルニアに極端な思想があるようだ。それが、リバタリアン(自由至上主義者)と呼ばれるものである。
  とはいえ、カリフォルニアというと、私の好きなアーティストである、DEENが、昨夏にカリフォルニアでロケを行い、アル・シュミットという有名な音楽家に、自分達の曲をリミックスしてもらったのである。現に、昨冬のライブでは、冬だというのに、カリフォルニアのFree   wayをイメージしたセットを背景に、あれこれと歌を歌っていた。
  さて、りバタリアンという思想集団は、国家による個人生活への介入に徹底的に抵抗し、今、ブッシュの戦争に強烈に反対する勢力とみなされている。
  その起源を紹介したい。

  米国の政治的伝統として、最も重要な概念は、間違いなく「自由」だろう。
  ノーベル経済学賞を受賞したハイエクは、米国は欧州の「自由主義」の伝統を基礎として生まれた国だから、米国で伝統を守るというのは「自由」を守るということに他ならない、と説明している。
  欧州の過去とそのくびきから逃れた人達がつくった米国だという「神話」が、背景にある。
  米国についてのそうした解釈が確立していく中で、1960〜1970年代に自覚的な運動として勃興したのが、りバタリアニズム(自由至上主義)だ。
  政府を「自由の敵」とみなし、その役割を最小限に抑え、個人の自由の拡大を際限なく求めていく。その思想は、ほとんどアナキズム(無政府主義)であり、ナイーブ過ぎるほとである。
  米国の中で、こうした傾向が最も強いのが、何と案山子嬢の住むカリフォルニアなのである。
  「世界中の自由を求める人々が米国にひきつけられ、米国中の自由とチャンスを求める人々は、カリフォルニアにひきつけられた」と。
  この思想は、当初から米国の企業活動と密接に結びついた。企業家らが政府規制を排し、自由競争を求める考え方に利点を見出したからだ。
  その意味で、現在最も自由至上主義的な産業は、国境を自由に越えられるために政府規制がほとんどなく、あっても意味をなさないインターネットとハイテク情報技術の世界だ。自由の象徴のような世界が、そこにある。
  カリフォルニアでは、ハイテク起業家が支えるサイト「アンチウォー・ドット・コム」が展開する反戦ネットワークは、この思想を忠実に実現する。
  かつてこの運動は、減税と小さな政府を訴えるレーガンというある意味リバタリアン的な大統領を、カリフォルニアから中央政界に送り込むのに貢献した。
  自由至上主義を自称する人は多くないが、しかし米国人の誰もがひかれる考え方ではないか?最も米国的といえるこの運動が、「米国帝国化」と批判される時代に、どういう消長をたどるのであろうか?
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