対イラク武力行使

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汚れた弾丸−(2) 

投稿者: need2003jp 投稿日時: 2003/11/17 14:36 投稿番号: [27685 / 118550]
  1998年、ヨルダンの首都アンマン空港―森住卓は、イラクの取材を行うため、ある女性と待ち合わせをしていた。
  「森住さん!!」
  背後から女性の声がして、森住は振り向くと、ガイドらしき現地の男と一緒にいた、中年の女性が「こっちこっち」と手を振っていた。
  初めてイラク入りする私を空港で出迎えてくれたこの女性は、「アラブの子どもたちとなかよくする会」の伊藤政子さんだった。
  「お待ちしてましたよ。お疲れでしょう」
  伊藤さんは、森住さんと握手をした。この伊藤さんは、湾岸戦争直後の91年8月から、イラクで平和活動を始めた。他の援助団体が、次々とイラクから手を引いた後も、伊藤さんはイラクの子どもたちに医薬品や学用品・衣料などを届ける活動を続けてきた。
  イラクで「マサコ」といえば、誰もが子どもたちのために援助活動をしている日本人女性だとすぐわかるほど有名だ。
  この取材も、伊藤さんの協力あって実現した。
  「国境を越えて、イラクのバグダッドへは、この大型タクシーで行きましょう」
  伊藤さんの言われるがまま、森住は大型タクシーに乗り込んだ。
  「森住さんの取材には、うちのイラク支部長ワリードさんに、通訳兼ドライバーとしてついてもらうように頼んでおきました」
  「そうですか。それは助かります」
  伊藤さんの配慮に、森住は感謝の言葉を述べると、車のウインドーの風景を眺めていた。
  初めて聞いた、伊藤さんの講演は衝撃的だった。まるで、TVゲームのようだった湾岸戦争の裏で進行していた、劣化ウラン弾による恐ろしい被害の実態。
  今・・・イラクで何が起きているのか。自分のこの目で確かめなくては―森住は、強い決意を胸に、車はバグダッドに向かっていった。(続く)
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