対イラク武力行使

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面白い(?)比喩

投稿者: need2003jp 投稿日時: 2003/11/13 15:16 投稿番号: [27570 / 118550]
  今日は、にわか雨が降るかと思えば、急に晴れ渡ったりと、女心を示すような天気だった。
  最近、大沢在昌作である、「新宿鮫8〜風化水脈〜」を、久しぶりに読み直している。そこの中で、ちょっと面白い(?)比喩の材料になる部分があった。そこを紹介したい。
  紹介する部分は、自動車窃盗団を追う、新宿署の警部・鮫島が、調査の報告書をパソコンに入れるため、残業をしていた。そこへ、鮫島の理解者である、鑑識係の藪が茶化しにやってきたというところである。

    <引用部分>
  「何だ、自動車窃盗犯か。えらく地味なものをやっているな」
  「よけいなお世話だ。そっちこそ何を残業してる」
  鮫島は言い返した。藪は体格に不釣り合いなほどの、大きな頭を振った。
  「つまらん、いつものドンパチだ。中国人どうしが大久保のアパートでもめて、ひとりが持っていたチャカをぶっぱなした。もっとも、誰にも当たらず、畳をぶち抜いただけだったがな」
  「トカレフか」
  藪は頷いた。
  「五十四式。中国国内生産の方だ。おい、チャカは腐るほど入ってきてるぞ。聞いた話じゃ、闇でも値崩れしているらしい」
  「だろうな」
  「このあいだ、本庁がうちの入管(入国管理局)と組んで特捜かけたろう。管内からは不法滞在中国人がいなくなったってんで、お偉方は鼻高だかだった」
  「聞いてるよ」
  鮫島はいった。
  「池袋に大挙して移動しただけだったてんだろ」
  「知ってたか。何のことはない。喉もとすぎりゃ何とかだ。戻ってきて、また景気良くやってやがる。本庁の鑑識も、この程度のドンパチじゃもう驚かなくなって、そっちでやっとけ、てなもんだ」

  結局、アメリカの対テロ戦争というのも、こんな感じだろう。
  このあいだ、ティクリットなどで、大規模な掃討作戦があって、半年ぶりの空爆も行ったというが、テロリスト達はブッシュさんが「安全だ」といっていた南部に移って、景気良くテロをやっている。まるで、この作品に出てくる大規模な「特捜」と同じではないか?
  ちなみに、「鼻高だかのお偉方」というのは、いつぞや誰かが「世界帝国の大統領オサル君」と揶揄した、あの人である。他にも、近く来日するペンタゴンのボスや、その片腕で以前に宿舎にロケット弾を打ち込まれ無事だった、あの人もこの「お偉方」のカテゴリーに属するのだろう。
  アメリカの対テロ戦争というのは、本当に失敗続きのような感じがする。何せ、アフガンではビンラディン、オマル師をやり損ねて、タリバンがアフガンとパキスタンの国境付近で暴れている。今回のイラクでもフセインさんをやり損なって、「フセインの残党」と称する連中が、国内外のテロリスト達に武器を供与するなどして混乱を引き起こしている。刑事小説の喩えではないが、こういった「主犯格」の人間を、逮捕できないということは、アメリカの力を疑わざるを得ないだろうな。
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