対イラク武力行使

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コリン・パウエルの苦悩(戦い−3)

投稿者: need2003jp 投稿日時: 2003/09/22 14:41 投稿番号: [27213 / 118550]
  アーミテ−ジは早速、中東担当使の有馬龍夫政府特別代表を国務省に呼び、苛立ちを抑えきれない口調でまくし立てた。
  「Don't walk away(逃げるな)、これ(イラク復興)は、お茶会ではないんだ。我々は、自衛隊の早期派遣を望んでいる。君のボスである小泉首相は、我々との約束を反古にする気か?」
  「その約束は、我々としても果たすつもりです。しかし、アーミテ−ジさんも、ご存知のように、日本国内の世論や閣僚からは、自衛隊派遣に慎重なのです。」
  有馬特使は、アーミテ−ジの強い口調と苛立ちに驚きつつも、日本政府の意見を伝えた。当然、アーミテ−ジは、不快感を示した。
  「頼むから、何も言うな。いいか、よく聞くんだ、有馬特使。日本が、この復興支援に慎重姿勢を見せることは、テロと戦う国際社会との協調を乱しかねないんだ。イラク国民の復興努力も、無にしてしまう。繰り返し言っておくが、今回の復興支援は、お茶会ではないんだぞ。そこを踏まえて、しっかり判断して決めてもらいたい。」
  だが、有馬特使は、慎重な姿勢を崩さなかった。
  「無論、我々としても承知の上で、しっかり検討して、できる限り早期派遣の実現への努力はしてみますが・・・」
  いかにも日本らしい、曖昧な答えだった。
  「どうだ、日本は?」
  数日後、国連との交渉を終えて、国務省に戻ったパウエルの問いに、アーミテ−ジは力なく、首を振った。
  「なかなか、意見をまとめるのに難しいようですね。元々、日本政府としては、イラクの治安が、ある程度安定した時点で、復興支援という目的で自衛隊を派遣するつもりだったのでしょう。しかし、イラクでのわが国の兵の襲撃や、国連事務所への爆破テロもあって、政府内でも自衛隊派遣に慎重な動きが出ているようです。」
  「甘いな・・・日本は。」
  パウエルは、溜め息をついた。
  「国連の方は・・・」
  アーミテ−ジの言葉に、パウエルは首を振った。パウエルの方も、国連に平和維持軍の派遣を促すため、アナン事務総長以下、国連幹部との交渉を始めた。
  だが、平和維持軍の派遣には、国連も慎重だった。当然ながら、バクダッドの国連事務所の爆破テロの影響もあるだろうが、イラク戦争を起こしたアメリカの行動は、国連を無視したものである。そういった経緯を踏まえると、多国籍軍の派遣というのも、すんなりいきそうにない。
  「国連は、イラクにいる職員を、800人から90人に削減するという。多国籍軍のイラク派遣は、当面難しいだろうな。」
  パウエルは、力なく言った。
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