対イラク武力行使

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コリン・パウエルの苦悩(戦い−2)

投稿者: need2003jp 投稿日時: 2003/09/22 13:56 投稿番号: [27212 / 118550]
  「日本に、自衛隊の早期派遣を促してくれないか。」
  会議室で2人きりになったとき、パウエルが切り出した。アーミテ−ジは、一瞬沈黙の後、重々しく口を開いた。
  「日本の国内や政府内は、自衛隊派遣に、消極的ですよ。」
  アーミテージは、北朝鮮による日本人拉致問題などで、家族会との交流もあり、日本の事情にも詳しかった。
  「いいか、日本の官僚たちに、下手にやじろべえのような曖昧な姿勢をとると、どうなるのかという強行的な姿勢を見せないといけない。そうすれば、連中もびびって、本気で自衛隊派遣に乗り出すだろう。」
  「長官、それは・・・」
  「小泉は、構造改革路線の容認してもらうため、我々のところにやってくる。スノー財務長官も、呆れてしまうぐらいだけどね。我々が、そのお墨付きを与えることで、国内の反対勢力にも、有効なカードとなっている。それに、今回の6カ国協議でも、拉致問題について、我々は我々なりに言及したんだ。自衛隊を派遣するといった以上は、守ってもらわないとな。」
  パウエルの言葉に、アーミテージも納得して頷いた。
  「確かに、日本の官僚は、優秀な頭脳を持っていますが、権威主義の傾向が強い。我々のように、力あるものに対して、卑屈なほどの低姿勢を見せていますね。彼らに揺さぶりをかけることは、自衛隊の早期派遣の近道かもしれませんね。何せ、政策実務においては、官僚の力がまだまだ強いのですからね。」
  アーミテージの言葉に、パウエルも頷いた。
  「とにかく、国連で多国籍軍の派遣の決議を承認させたら、日本も転ぶだろう。国際社会に対しては、体面を重んじる国だからなあ。日本の反対派も、国連決議に決まったことなら、黙ってしまうだろう。」
  頷きながらも、アーミテ−ジは、話題を切り換えた。
  「しかし、大統領も勝手なお人だ。ペンタゴンの連中に耳を傾けて、見切り発車で戦争を始めた挙句が、このざまですからね。」
  「どうしようもできないことだろう。」
  パウエルは、吐き捨てるように言った。アーミテージは、更に小声で突っ込んだ。
  「長官、イラク現地からでは、劣化ウラン弾の被害も出ているという報告もありますが。」
  パウエルの目に、痛みが走った。劣化ウラン弾とは、弾芯に劣化ウランが使用されている弾丸や砲弾で、戦車などの装甲を貫通する破壊力が大きく、コストも安い。湾岸戦争から使用されていたが、従軍した兵士たちに放射性疾患や肺炎が多発。多くの関係者が、劣化ウラン弾が原因と考えている。
  当然ながら、湾岸戦争で司令官をしていたパウエルにとっては、負の遺産そのものだろう。
  「失礼しました。」
  アーミテージは、そそくさと去っていた。
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