対イラク武力行使

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

反グローバリズムの貧困-3

投稿者: iraq_monndai 投稿日時: 2003/04/11 20:19 投稿番号: [24142 / 118550]
反グローバリズムの貧困-3

http://www.hotwired.co.jp/bitliteracy/ikeda/021022/03.html

近代国家の主権を支えてきたのは一定の境界を持つ領土 であり、戦争は領土の争奪戦だった。それは農耕にとって もっとも重要な生産要素が土地であり、工業にとって重要な のが石炭や鉄などの天然資源だった時代に対応していた が、現代では工業製品の価値のうち原材料の産出国に帰属 する部分はごくわずかである。石油でさえ価値の大部分は、 産油国ではなく精製・販売する国際石油資本のものになり、 コンピュータやソフトウェアでは天然資源の価値はほぼゼロ である。

商品の価値の大部分は、もはや新古典派経済学のいう「資 源の稀少性」ではなく、知的な労働サービスの価値だから、 富の源泉は領土の支配権ではなく、情報や人を支配する力 である。したがってグローバリゼーションは、先進国が途上 国を植民地化するという帝国主義的な形ではなく、物理的な 領土と「垂直統合」されていた支配権が「脱領土化」して世界 的規模で集約されるという重層的な形で起こる。

多国籍企業は生産拠点を海外に移転してマーケティングや 研究開発に特化するから、支配権は生産と分離し、仮想的 な性格を強める。たとえばインターネットの標準化機関 IETF(Internet Engineerng Task Force)の力は、今では各国 政府の代表が集まるITU(国際電気通信連合)よりはるかに 強いし、マイクロソフトはウィンドウズによって全世界のユー ザーを直接コントロールできる。新しい仮想的な帝国を実質 的に支配する皇帝がいるとすれば、ジョージ・W・ブッシュで はなくビル・ゲイツかもしれない。

ただ、こうした「コード」の力は国家と無関係ではない。マイク ロソフトが独占的な地位を築くことができたのは、国際的に 知的財産権保護の強化を進める米国の「プロ・パテント」政 策のおかげだ。こうして事実上(デファクト)の世界支配を強 める米国に対して、欧州や日本の依拠してきたITUやISO(国 際標準化機構)などの国際機関は地盤沈下してきたので、 欧州は政府調達にオープンソースを導入してマイクロソフト の支配力を弱めようとし、日本政府も同様の措置を検討して いる。

新しい帝国は、グローバルに一体化した「世界政府」のよう なものではなく、むしろハート=ネグリもいうように、主権国 家で抑圧されていた民族・宗教などの「多数性」が顕在化し、 紛争が続発するだろう。しかも9・11の事件が示したように、 こうした紛争において領土は意味を持たず、敵は世界中に 遍在する。マイクロソフトが仮想的な帝国の中心だとすれ ば、自律分散型のインターネットやオープンソースは多数性 の代表だろう。多数性を富の創造に向けたとき帝国は栄え、 それを排撃しようとして失敗したとき、中心と周辺が逆転して 帝国は没落する。この帝国は、どちらに向かうのだろうか。
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)