No.13681のironmanjunさんへ
投稿者: tetsuk2003 投稿日時: 2003/03/26 03:04 投稿番号: [13701 / 118550]
わざわざご指名で返信いただき、恐縮です。
また、一部端折った文章であるにかかわらず、文意を汲み取っていただき、ありがとうございました。
せっかくですので、少し議論を続けたいと思います。
今回の米国の軍事行動が成功するかどうかは、「予測」の問題ですので、議論して結論が出るものではないと思います。ただ、私が指摘しておきたいのは、おそらくポイントになるのは、「イラク内の大量破壊兵器の存在」を米国が国際社会に証明できるかどうかだということです。
大量破壊兵器が発見できなかった場合、フセイン政権の行く末に関わりなく、軍事行動の最後の正当性を失うという意味で、米国ならびにその支持者への打撃は大きいでしょう。逆に、証明ができれば、支持者は一定の正当性を得ることができます。その正当性が十分であるかどうかは、意見が分かれると思いますが。
このポイントは、問題を「米国対その他の世界の対立」から、「テロリズムへの先制攻撃の是非」に組み替えることができるかどうかという点で、今回の事態の収拾に当たって大きく影響すると、僕は考えています。むしろ、軍事行動の結果いかんではなく、大量破壊兵器が発見された時点で、フセイン政権は本質的には敗北するでしょう。この場合、テロというコントロール不可能なリスクに対する先制行動の是非は問われますが、基本的には米国のシナリオどおりに事態は収拾されると思っています。
最大のリスク要因は、これが発見されなかった場合です。
それは、すでに始まっている反米・反グローバリズムの潮流を、特にアラブ・イスラム世界で一気に加速させかねません。圧制とはいえ、それでも最低限「安定」していたイラク領内の不安定化も合わせ、中東情勢が混乱に陥る可能性もあります。しかも、旧ユーゴなどでも最後の砦として頼んでいた米国の軍事力が、もはやコミットできないという悪条件が加わります。
日本の行動の選択肢は、この最悪の事態をも想定して、準備されるべきだと思います。
北朝鮮問題は、「今そこにある危機」の代表として今回の議論に登場しますが、今日本が問われているのは、安全保障の根本的な前提が組み変わるかもしれない事態に対して、現状からどのように推移するシナリオを描けるかではないでしょうか。
そこまでの事態を考えずに「米国支持」の方針を決定したのであれば、日本は非常に危うい道をたどっていることになります。これが、小泉政権内での最大の不安材料であると、僕は考えています。
あえて北朝鮮に絡めて言うなら、その最悪のケースに際して、北朝鮮がどのような行動を取るかを想定し、それに対してどのようなシナリオを描けるかということです。そして、現時点で単独で北朝鮮への抑止力をもてないことは明らかだと思います。
この事実を無視して、議論が極端に振れる傾向があることが、今一番心配な点です。
また、一部端折った文章であるにかかわらず、文意を汲み取っていただき、ありがとうございました。
せっかくですので、少し議論を続けたいと思います。
今回の米国の軍事行動が成功するかどうかは、「予測」の問題ですので、議論して結論が出るものではないと思います。ただ、私が指摘しておきたいのは、おそらくポイントになるのは、「イラク内の大量破壊兵器の存在」を米国が国際社会に証明できるかどうかだということです。
大量破壊兵器が発見できなかった場合、フセイン政権の行く末に関わりなく、軍事行動の最後の正当性を失うという意味で、米国ならびにその支持者への打撃は大きいでしょう。逆に、証明ができれば、支持者は一定の正当性を得ることができます。その正当性が十分であるかどうかは、意見が分かれると思いますが。
このポイントは、問題を「米国対その他の世界の対立」から、「テロリズムへの先制攻撃の是非」に組み替えることができるかどうかという点で、今回の事態の収拾に当たって大きく影響すると、僕は考えています。むしろ、軍事行動の結果いかんではなく、大量破壊兵器が発見された時点で、フセイン政権は本質的には敗北するでしょう。この場合、テロというコントロール不可能なリスクに対する先制行動の是非は問われますが、基本的には米国のシナリオどおりに事態は収拾されると思っています。
最大のリスク要因は、これが発見されなかった場合です。
それは、すでに始まっている反米・反グローバリズムの潮流を、特にアラブ・イスラム世界で一気に加速させかねません。圧制とはいえ、それでも最低限「安定」していたイラク領内の不安定化も合わせ、中東情勢が混乱に陥る可能性もあります。しかも、旧ユーゴなどでも最後の砦として頼んでいた米国の軍事力が、もはやコミットできないという悪条件が加わります。
日本の行動の選択肢は、この最悪の事態をも想定して、準備されるべきだと思います。
北朝鮮問題は、「今そこにある危機」の代表として今回の議論に登場しますが、今日本が問われているのは、安全保障の根本的な前提が組み変わるかもしれない事態に対して、現状からどのように推移するシナリオを描けるかではないでしょうか。
そこまでの事態を考えずに「米国支持」の方針を決定したのであれば、日本は非常に危うい道をたどっていることになります。これが、小泉政権内での最大の不安材料であると、僕は考えています。
あえて北朝鮮に絡めて言うなら、その最悪のケースに際して、北朝鮮がどのような行動を取るかを想定し、それに対してどのようなシナリオを描けるかということです。そして、現時点で単独で北朝鮮への抑止力をもてないことは明らかだと思います。
この事実を無視して、議論が極端に振れる傾向があることが、今一番心配な点です。
これは メッセージ 13681 (ironmanjun さん)への返信です.
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