和平の実現に向けて
投稿者: battamother 投稿日時: 2009/01/24 20:51 投稿番号: [116439 / 118550]
第39代アメリカ大統領のジミー・カーターといえば、「人権外交」をモットーとし、大統領職を退いた後も国際紛争の平和解決に努め、ノーベル平和賞を受賞している。この受賞に関しては諸説あるが、ここではそれは横に置いておき、昨年6月に邦訳出版された『カーター、パレスチナを語る(アパルトヘイトではなく平和を)』の内容を少しご紹介。(本日購入)
―元アメリカ大統領ジミー・カーターは、一貫してこの地域の紛争解決に取り組んできた。本書は、イスラエルの政策の是非について沈黙が支配するアメリカにあって、元アメリカ大統領がイスラエルの占領政策を正面から批判したということで物議を醸し、全米でたちまちにベストセラーとなった「Palestine peace not apartheid」の邦訳である。―(本カバーより)
イスラエルとハマスの戦いでもって、無辜なるガザ市民1000人あまりが犠牲となった。過去においてパレスチナ側にいかなる正当な理由があろうとも、これ以上民間人の犠牲を出さないことが早急の対応策だとして、ハマスは勝ち目のない反撃をこれ以上続けるべきではないと私は主張した。それが止められない限り、どっちもどっちだと述べたのだが、そのことをまだ理解できない者達がいるようなので、ジミー・カーターの言葉に同意を込めて、その一部をここに転写することにする。また、これは先に投稿した「ソフト・パワー」にも通じると思う。
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パレスチナの知識人には、ハマスの影響力を受け入れたほうがPLOは柔軟になり、エルサレムやパレスチナ難民やウエストバンクにおけるユダヤ人入植地といった最重要の問題に若干の妥協の余地が出てくるのではないかと、わたしに言う者もあった。一途に一つの目的を追い求めるあまり視野が狭くなり、パレスチナ人は国際法で規定された自分たちの権利を回復することこそが、湾岸諸国をも含めた中東全体の和平のためのカギを握ると考えるようになっているからだ。
マフムード・アッバースは、パレスチナの法律によって大きな権限を与えられたパレスチナ自治政府の大統領であるが、それと同時にPLOという、国際社会にもイスラエルにも公に承認された唯一のパレスチナ人の政治機構の、議論の余地のない指導者であるということを忘れてはいけない。アッバースは国際社会の提示する「平和へのロードマップ」を、公然ときっぱり支持しており、大統領に選ばれる三年前にまず首相に就任したときからずっとイスラエルとの交渉に熱心だった。
パレスチナ人の歩んできた道が袋小路につきあたる可能性は否定できず、アラブ諸国の協力者たちでさえも積極的にパレスチナの大儀を支持し続けることに疲れることもあるだろう。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアはかつて、アメリカにおける黒人運動の一番の打撃は、白人がそれに飽きてしまうことだと言ったことがある。パレスチナ人が暴力に訴えたとしても、過去においてまったく不毛だったように、これからも何の実りももたらすことはないだろう。妥協を拒み、対決姿勢を貫く姿勢をとってきたことにより、パレスチナ人はイスラエルやアメリカの多くの穏健派の指導者たちを遠ざけてしまったが、それによって一片の土地も取り戻せたわけではないし、基本的人権が少しでも回復できたわけでもない。
パレスチナ人の運命は、占領地の住民が彼らの目標を達成する手段として、平和的な方法を取るか、引き続き血を流しつづけることを選択するかによって決まってくる。和平に向けた真摯な努力は、アメリカを初めとする国際社会の支援を促し、実り多い報酬をもたらすかもしれない。
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最後の行の「和平に向けた真摯な努力は、アメリカを初めとする国際社会の支援を促し、実り多い報酬をもたらすかもしれない。」という言葉は、政権が変わった今こそ現実となり得るかも知れない。だから武力による報復や応戦の無力さと不毛さを、少なくともハマス側には認識して貰いたい。
ジミー・カーターは、ハマス幹部にも直接対話を重ねてきたし、ブッシュにも中東の和平に耳を傾けるようコンタクトを取ったりもした。しかし、その願いは遂に実らないまま、この度またその流血の惨劇となってしまった。ジミー・カーターが今も生きていて、ガザでのあの惨状を目にしたらどんな思いを抱き、どのような行動を取ったであろうか。
―元アメリカ大統領ジミー・カーターは、一貫してこの地域の紛争解決に取り組んできた。本書は、イスラエルの政策の是非について沈黙が支配するアメリカにあって、元アメリカ大統領がイスラエルの占領政策を正面から批判したということで物議を醸し、全米でたちまちにベストセラーとなった「Palestine peace not apartheid」の邦訳である。―(本カバーより)
イスラエルとハマスの戦いでもって、無辜なるガザ市民1000人あまりが犠牲となった。過去においてパレスチナ側にいかなる正当な理由があろうとも、これ以上民間人の犠牲を出さないことが早急の対応策だとして、ハマスは勝ち目のない反撃をこれ以上続けるべきではないと私は主張した。それが止められない限り、どっちもどっちだと述べたのだが、そのことをまだ理解できない者達がいるようなので、ジミー・カーターの言葉に同意を込めて、その一部をここに転写することにする。また、これは先に投稿した「ソフト・パワー」にも通じると思う。
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パレスチナの知識人には、ハマスの影響力を受け入れたほうがPLOは柔軟になり、エルサレムやパレスチナ難民やウエストバンクにおけるユダヤ人入植地といった最重要の問題に若干の妥協の余地が出てくるのではないかと、わたしに言う者もあった。一途に一つの目的を追い求めるあまり視野が狭くなり、パレスチナ人は国際法で規定された自分たちの権利を回復することこそが、湾岸諸国をも含めた中東全体の和平のためのカギを握ると考えるようになっているからだ。
マフムード・アッバースは、パレスチナの法律によって大きな権限を与えられたパレスチナ自治政府の大統領であるが、それと同時にPLOという、国際社会にもイスラエルにも公に承認された唯一のパレスチナ人の政治機構の、議論の余地のない指導者であるということを忘れてはいけない。アッバースは国際社会の提示する「平和へのロードマップ」を、公然ときっぱり支持しており、大統領に選ばれる三年前にまず首相に就任したときからずっとイスラエルとの交渉に熱心だった。
パレスチナ人の歩んできた道が袋小路につきあたる可能性は否定できず、アラブ諸国の協力者たちでさえも積極的にパレスチナの大儀を支持し続けることに疲れることもあるだろう。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアはかつて、アメリカにおける黒人運動の一番の打撃は、白人がそれに飽きてしまうことだと言ったことがある。パレスチナ人が暴力に訴えたとしても、過去においてまったく不毛だったように、これからも何の実りももたらすことはないだろう。妥協を拒み、対決姿勢を貫く姿勢をとってきたことにより、パレスチナ人はイスラエルやアメリカの多くの穏健派の指導者たちを遠ざけてしまったが、それによって一片の土地も取り戻せたわけではないし、基本的人権が少しでも回復できたわけでもない。
パレスチナ人の運命は、占領地の住民が彼らの目標を達成する手段として、平和的な方法を取るか、引き続き血を流しつづけることを選択するかによって決まってくる。和平に向けた真摯な努力は、アメリカを初めとする国際社会の支援を促し、実り多い報酬をもたらすかもしれない。
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最後の行の「和平に向けた真摯な努力は、アメリカを初めとする国際社会の支援を促し、実り多い報酬をもたらすかもしれない。」という言葉は、政権が変わった今こそ現実となり得るかも知れない。だから武力による報復や応戦の無力さと不毛さを、少なくともハマス側には認識して貰いたい。
ジミー・カーターは、ハマス幹部にも直接対話を重ねてきたし、ブッシュにも中東の和平に耳を傾けるようコンタクトを取ったりもした。しかし、その願いは遂に実らないまま、この度またその流血の惨劇となってしまった。ジミー・カーターが今も生きていて、ガザでのあの惨状を目にしたらどんな思いを抱き、どのような行動を取ったであろうか。
これは メッセージ 116437 (battamother さん)への返信です.
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