英文翻訳の裏話
投稿者: battamother 投稿日時: 2008/12/26 03:00 投稿番号: [115684 / 118550]
先日、太田述正氏の翻訳において、氏が「マオ」の参考資料を読んでいなかった為に、「複数のロシアの情報機関」としたのではないかと述べたが、24日の昼休みに例の文2つをじっくり読み比べている内に、必ずしもそうではなさそうだと気がついた。(その後、No.115675を投稿)
問題なのは、彼の英文解釈ではなく、むしろ日本語の表現法だったのだ。
太田氏は「Russian intelligence sources」が複数形であることを強調するために、わざわざ「複数の」ロシアの諜報機関筋と訳してしまったのだ。
そのようにすると、①【複数の『ロシアの諜報機関』の筋】と、②【複数のロシアの『諜報機関筋』】の両方の解釈が成り立つ。
例の参考資料の英文を読んでいなければ、普通は①の方だと解釈してしまうだろう。私も最初そう解釈した。
だが、太田氏は、恐らく②の意味で英文解釈したのだろうが、それならば単純に【ロシアの諜報機関の筋『達』】とすれば、このような誤解は招かないで済んだのだ。
これは、太田氏の英文解釈の問題というよりは、氏の日本語表現の問題だったという結論に達した。
そこで、益々面白くなってきたので、boyが通っている塾の英語講師Y氏(アメリカの大学を卒業後、京都大学文学研究科博士後期課程修了)に、横浜市立大学名誉教授:矢吹 晋、太田述正両氏の訳文と、私がNo.115675,No.115676で述べたclaimの文脈解説等を添えて、矢吹氏と太田氏のいずれの翻訳が適当と思うかということ、そして2つの英文全文を貼った上で、Y氏なら「Russian intelligence sources have recently claimed」をどう訳すかと聞いてくれと、25日の夜boyを通じて私のメールをY氏に転送してもらった。
そして、日付の変わる数時間前、boyからY氏のコメントのメールがそのまま転送されてきた。
できれば例の英文全てを訳して欲しかったのだが、「えっと、クリスマスにこんな英文を訳すのは嫌なので」と前置きした上で、「intelligence sources have recently claimed」の部分だけ訳してくれていた。
Y氏のコメントは、
【「(複数の)ロシア諜報機関の近年の主張によれば」と訳すのが適訳かと。理由はこの質問をしている人(注・私バッタこと)のものとほぼ同じです。ただ、僕は太田さんの解釈(主語をどう捉えるか)には賛成だけど、訳文自体は分かりにくい日本語なので・・】と、やはりY氏も太田氏の日本語は分かりにくいと思ったようだ。
Y氏は、「recently」を「最近」ではなく、「近年」と訳している。なるほど、その方が確かにしっくりくる。
それにして、横浜市立大学名誉教授:矢吹 晋氏の英文解釈の杜撰なこと。文法も文脈も無視してるから呆れる。太田氏も指摘していたが、organizedの主語も取り違えているのだ。それでもって「『マオ』の真贋を読む」とかいう文で、この本等を批判しても何の説得力も無い。
「『マオ』の真贋を読む」
http://www25.big.jp/~yabuki/2006/toho.mao.htm
↓太田述正氏のブログ(例の訳文の項を再度)
http://blog.ohtan.net/archives/51126890.html
問題なのは、彼の英文解釈ではなく、むしろ日本語の表現法だったのだ。
太田氏は「Russian intelligence sources」が複数形であることを強調するために、わざわざ「複数の」ロシアの諜報機関筋と訳してしまったのだ。
そのようにすると、①【複数の『ロシアの諜報機関』の筋】と、②【複数のロシアの『諜報機関筋』】の両方の解釈が成り立つ。
例の参考資料の英文を読んでいなければ、普通は①の方だと解釈してしまうだろう。私も最初そう解釈した。
だが、太田氏は、恐らく②の意味で英文解釈したのだろうが、それならば単純に【ロシアの諜報機関の筋『達』】とすれば、このような誤解は招かないで済んだのだ。
これは、太田氏の英文解釈の問題というよりは、氏の日本語表現の問題だったという結論に達した。
そこで、益々面白くなってきたので、boyが通っている塾の英語講師Y氏(アメリカの大学を卒業後、京都大学文学研究科博士後期課程修了)に、横浜市立大学名誉教授:矢吹 晋、太田述正両氏の訳文と、私がNo.115675,No.115676で述べたclaimの文脈解説等を添えて、矢吹氏と太田氏のいずれの翻訳が適当と思うかということ、そして2つの英文全文を貼った上で、Y氏なら「Russian intelligence sources have recently claimed」をどう訳すかと聞いてくれと、25日の夜boyを通じて私のメールをY氏に転送してもらった。
そして、日付の変わる数時間前、boyからY氏のコメントのメールがそのまま転送されてきた。
できれば例の英文全てを訳して欲しかったのだが、「えっと、クリスマスにこんな英文を訳すのは嫌なので」と前置きした上で、「intelligence sources have recently claimed」の部分だけ訳してくれていた。
Y氏のコメントは、
【「(複数の)ロシア諜報機関の近年の主張によれば」と訳すのが適訳かと。理由はこの質問をしている人(注・私バッタこと)のものとほぼ同じです。ただ、僕は太田さんの解釈(主語をどう捉えるか)には賛成だけど、訳文自体は分かりにくい日本語なので・・】と、やはりY氏も太田氏の日本語は分かりにくいと思ったようだ。
Y氏は、「recently」を「最近」ではなく、「近年」と訳している。なるほど、その方が確かにしっくりくる。
それにして、横浜市立大学名誉教授:矢吹 晋氏の英文解釈の杜撰なこと。文法も文脈も無視してるから呆れる。太田氏も指摘していたが、organizedの主語も取り違えているのだ。それでもって「『マオ』の真贋を読む」とかいう文で、この本等を批判しても何の説得力も無い。
「『マオ』の真贋を読む」
http://www25.big.jp/~yabuki/2006/toho.mao.htm
↓太田述正氏のブログ(例の訳文の項を再度)
http://blog.ohtan.net/archives/51126890.html
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/552019567/bpa5a4a5ia5afipno9tbbh_1/115684.html