対イラク武力行使

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Re: イラク戦争は避けられたか?

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2007/05/08 18:17 投稿番号: [105371 / 118550]
>つまり、北朝鮮には軍事以外のやり方で対処する
>やりかたが結構あるということです。

  いわゆる「外交カード」のことですよね。しかし、こちらからカードを切る場合、常に相手側に対する「要求」というものがあるはずです。北朝鮮の場合は核施設の閉鎖でした。

  では、2003年時点のイラクに対して、米国はどのような「要求」を持っていたのでしょう?   国連の武器査察受け入れですか?   フセイン政権はそれを無条件で飲みましたよね。   あるいは査察をすっ飛ばして「大量破壊兵器の破棄」ですか?   でも占領後、イラクから大量破壊兵器は見つかりませんでした。

  それじゃ、開戦直前の「フセイン亡命」が米国の要求だったと言うのでしょうか?   しかし、これは外交の域を完全に逸脱しています。外交とは交渉であり、お互いがギリギリ飲める範囲内で妥協点を探すものなのですから。

  要するに、米国はイラクに対して、実現可能な現実的要求を何もしてこなかったのです。要求するものが何もないのに、何故「対処」が必要なのでしょうか?

  国家の戦略として、敵対国の勢力を弱めるとか、揺さぶりをかけるという行為はアリだと思いますが、それは本来、外交交渉のルールに法って行われる「駆け引き」です。

  しかし米国はイラクとの外交を一方的に打ち切り、武力行使に踏み切りました。一方、イラク側はテロ容疑者の引き渡しをはじめ、2000人規模の米国武器査察団受け入れを申し入れ、武力行使を思いとどまるよう要求しましたが、米国は聞く耳を持たなかったのです。

  もしイラク側が強攻な姿勢をとったとしても、米国側に「外交カード」はいくつもあったはずです。たとえば経済制裁の解除や復興支援などと引き換えに、油田の開発権を優先的に得るとか、テロ対策協定の締結を迫るとかすることは可能だったでしょう。

  では何故、米国は外交交渉をしなかったのか?   それは米国の本来の要求が武力オプションによってしか通すことのできないもの…つまり、フセイン政権の崩壊にとどまらず、イラク国家の解体であったということに起因します。

  考えても見てください。テロ対策であるなら、強権政治のフセイン政権は「協力者」にした方がずっと有効で現実的です。実際、80年代に米国とフセインのイラクは協力関係にあったのですから、関係の修復は十分に可能だったと思えるのです。

  しかし、ブッシュ政権は、そうした「戦争以外」の有効な手段(目的がテロ対策であったとしたのなら…です)を一切検討することなく武力攻撃を開始しました。

  そして、すでに開戦前に「フセイン政権の有無に関わらず、米軍はイラクを占領する」と名言しています。つまり、フセインが頑なに反米姿勢を崩さず危険であり、(テロ対策)協力者として取り込むことも出来なかったから、武力攻撃したのではなく、もともとイラクの占領が目的だったというわけです。

  ブッシュ政権が何を目的としてイラクを占領したのかは、いろいろと憶測もあるでしょうが、以上のことから確実に分かることは「テロの脅威から米国を守る」ことでは決してない…ということです。
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