対イラク武力行使

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イラクとベトナムの違い 2

投稿者: military_messaiah 投稿日時: 2007/05/02 09:35 投稿番号: [105199 / 118550]
■分割支配の進行

  ベトナムを連想して「泥沼化」という以上、米国が悪い状況に落ちこみ抜け出ることができなくなって困っていることになる。確かに私たちにそのようにみえる。というのは、毎週多数の米軍兵士が死傷し、それより遥かに多数のイラク人も同じ運命に遭遇しているからである。それだけでない。国連難民高等弁務官事務所によると、イラクの難民数が340万に及ぶ。

  米国の政治指導者は本当にこのような現状に困っているのだろうか。私たちがそう考えるとしたら、彼らを勝手に誤解して自分たちと同一視しているだけかもしれない。これは人間を等身大に見たいという私たちの「人類皆兄弟」的願望の表現ではないだろうか。今こそ私たちは、米国のイラク侵攻前に世界中で取り沙汰された戦争目的を思い出すべきで、そうすると戦争の「泥沼化」などといってられない気がする。

  例えば、米国に楯突く独裁者フセイン打倒はきわめて重要な戦争目的であった。というのは、自国に敵対する独裁者の存在を認めることはエネルギー資源に重要なこの地域で長期的にみて米国が影響力をうしなう端緒になるからだ。ということは、今後この地域で影響力を強めるためには、以前のような強力な中央集権的支配体制が生まれないで、北部クルド人、中部のスンニ派、南部のシーア派といった具合に三つの国に分かれてくれるほうが都合がよい。

  例えばバグダッドから290キロ北に位置するキルクークには重要な油田がある。ここはもともとクルド人居住地域であったが、フセイン時代には彼らが追い出されて、イラク南部からアラブ人を移住させる「アラブ化」がすすめられた。今年この町がクルド人居住区に帰属するかどうかの住民投票がある。ニュースによると、3月27日にイラク政府は元の居住地域に帰るアラブ人に1万5千米ドルの補償を支払うことを決め、これに不満な法務大臣(スンニ派)が辞職したという。重要な油田が一番親米的なクルド人といっしょにくっついているほうが米国にとって好ましいことはいうまでもない。

  混住地域がなるべく少なくなることこそ、「スリムで安定した三つの国家」が出現する前提条件である。現在の内乱状態も難民の大量発生も、この条件が整っていく過程である。こうして統一国家が名前だけになることは、米国がこの地域で影響力を強化するという目標へ進んでいることを意味する。「ベトナム化」とよんだり、米政治家の顔に「苦しそうな表情」を見たりするのは、このような側面から眼をそむけることにならないか。

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