心に残った追悼文より(2)
投稿者: take_the_rag_away 投稿日時: 2006/05/27 15:24 投稿番号: [1053 / 1062]
「カモ、お前この仕事、向いてないよ」
銃弾が飛び交う中、サラエボで言われた言葉は、今でも、耳の奥に残り、心に痛みを憶える。
映画“ニュー・シネマ・パラダイス”の目の見えなくなった映写技師と、ハシダさんの言葉が重なる。
「ここはお前のいる場所じゃない。
自分のする仕事を愛しなさい」
ハシダさん自身、仕事を天命と考えていたのではないだろうか。
人を、事件を、殺し合うまでからまった憎悪を、見とどける事が自分の役目だと思っていたようなフシがある。
「出鱈目だよなあ、全く」
これが口ぐせであった。
いつしか僕も、タカハシにもその口ぐせがうつっていた。
“天寿”を改めて考える。
やり残した事も、残った人々の悲しみも、全然かんけいない。
仕事を愛し続けた。
死んでもなおカメラをはなしていなかった。
僕は超リアリストにはなれないけれど。
仕事を愛します。
ありがとうございました。
鴨志田穣 氏「どこまでもアジアパー伝」
<文庫版あとがき>
から
これは メッセージ 1052 (take_the_rag_away さん)への返信です.
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