「ペンギンの憂鬱」アンドレイ・クルコフ①
投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/07/08 02:13 投稿番号: [4733 / 5091]
「ペンギンの憂鬱」アンドレイ・クルコフ:ウクライナ『オレンジ革命』の虚妄を暴く視座①
ウクライナの首都キエフ。
ペンギンを飼っている売れない作家に、生前から要人の追悼文章を
用意しておくので、それを書かないかと声が掛かる。
しかし、何故か、追悼文を書いた人々が次々に死亡していく。
どうもマフィアが一枚噛んでいるようだ。
編集長も明らかに一枚噛んでいる。
要人のファイルには、愛人関係や裏稼業での罪状がこと細かく記載されている。
旧KGBでもなければ調べられないような内容だ。
そのマフィアの子分が、身を隠す間、幼い娘を預けていく。
次には、主人公自身が身を隠さなければならなくなる。
編集長まで身を隠す事態に至る。
危機は過ぎ去ったと思われたが、そうではなかった。
何と主人公自身の死亡記事が用意されていた。
相対立する国家安全グループ、政治家、大臣、裁判官、軍部、治安部隊、
警察、マフィアは、それぞれ二つの陣営に分かれて抗争を繰り返す。
ある議員が殺害される。
「やつが死んで、民営化賛成論者が数人パトロンを失う。やつは、そいつらから
もう前金を取ってたんだぜ。その上、自分の身の安全を確保して長生きできる
ようにって、何やら文書を抱えこんでてね。国会議員連中に関する文書らしい。
上のほうにいる連中も大変だよな。戦争してるようなもんだから」
次第に力で関係が決着していく。
マフィアに支配された街。
マフィアの葬儀は軍が警護する。
新聞社は治安部隊が警護する。
政治家、大臣、警察、裁判所、議会、マフィア一体となった支配体制の完成。
旧KGBと旧ノーメンクラツーラと新旧マフィアによる支配体制。
プーチンの言う「法の支配」「法の独裁」の実態だ。
アンナ・ポリトコフフカヤが「プーチニズム」で描く現代ロシアそのままの
世界だ。
動物園のペンギン学者の老人は、
「この世で一番いい時期はもう経験しちまった」と言う。
旧ソビエト時代に生き、新たな現実世界にもはや順応しようとはしない。
静かに死にゆく。生前500万ルーブルを南極観測隊に寄付していた。
旧ソビエトに生きている者として「プーチニズム」でも、極東原子力潜水艦隊の
艦長達が薄給でも国土防衛に務めている。
「私はロシア国民を守っているのであって、国家の官僚を守っているのではない」
大臣や議員や編集長は、旧共産党からの乗り移り組だ。
新時代へと鞍替えした者として描かれている。
「プーチニズム」でも、ウラル州裁判所長官は、
旧ソ連時代から、新たなオルガルヒへと鞍替えする。
筆者は語る。ペンギンはいつも集団で行動する動物で、一羽だけコロニーから
出すと、そいつはどうしたらいいか分からなくなり、途方にくれてしまう。
ソ連時代を生きた人間にそっくりだと。
そのペンギンを仲間のいる南極に戻してやろうとするが、それは決して叶わぬ
夢だった。
つまり、現代のウクライナからは『出口なし』という絶望の表現だ。
そういう現代ウクライナの出口なしの絶望的な状況を告発している。
ウクライナの首都キエフ。
ペンギンを飼っている売れない作家に、生前から要人の追悼文章を
用意しておくので、それを書かないかと声が掛かる。
しかし、何故か、追悼文を書いた人々が次々に死亡していく。
どうもマフィアが一枚噛んでいるようだ。
編集長も明らかに一枚噛んでいる。
要人のファイルには、愛人関係や裏稼業での罪状がこと細かく記載されている。
旧KGBでもなければ調べられないような内容だ。
そのマフィアの子分が、身を隠す間、幼い娘を預けていく。
次には、主人公自身が身を隠さなければならなくなる。
編集長まで身を隠す事態に至る。
危機は過ぎ去ったと思われたが、そうではなかった。
何と主人公自身の死亡記事が用意されていた。
相対立する国家安全グループ、政治家、大臣、裁判官、軍部、治安部隊、
警察、マフィアは、それぞれ二つの陣営に分かれて抗争を繰り返す。
ある議員が殺害される。
「やつが死んで、民営化賛成論者が数人パトロンを失う。やつは、そいつらから
もう前金を取ってたんだぜ。その上、自分の身の安全を確保して長生きできる
ようにって、何やら文書を抱えこんでてね。国会議員連中に関する文書らしい。
上のほうにいる連中も大変だよな。戦争してるようなもんだから」
次第に力で関係が決着していく。
マフィアに支配された街。
マフィアの葬儀は軍が警護する。
新聞社は治安部隊が警護する。
政治家、大臣、警察、裁判所、議会、マフィア一体となった支配体制の完成。
旧KGBと旧ノーメンクラツーラと新旧マフィアによる支配体制。
プーチンの言う「法の支配」「法の独裁」の実態だ。
アンナ・ポリトコフフカヤが「プーチニズム」で描く現代ロシアそのままの
世界だ。
動物園のペンギン学者の老人は、
「この世で一番いい時期はもう経験しちまった」と言う。
旧ソビエト時代に生き、新たな現実世界にもはや順応しようとはしない。
静かに死にゆく。生前500万ルーブルを南極観測隊に寄付していた。
旧ソビエトに生きている者として「プーチニズム」でも、極東原子力潜水艦隊の
艦長達が薄給でも国土防衛に務めている。
「私はロシア国民を守っているのであって、国家の官僚を守っているのではない」
大臣や議員や編集長は、旧共産党からの乗り移り組だ。
新時代へと鞍替えした者として描かれている。
「プーチニズム」でも、ウラル州裁判所長官は、
旧ソ連時代から、新たなオルガルヒへと鞍替えする。
筆者は語る。ペンギンはいつも集団で行動する動物で、一羽だけコロニーから
出すと、そいつはどうしたらいいか分からなくなり、途方にくれてしまう。
ソ連時代を生きた人間にそっくりだと。
そのペンギンを仲間のいる南極に戻してやろうとするが、それは決して叶わぬ
夢だった。
つまり、現代のウクライナからは『出口なし』という絶望の表現だ。
そういう現代ウクライナの出口なしの絶望的な状況を告発している。
これは メッセージ 4726 (imonoyamashotengai さん)への返信です.
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