「ファッルージャ攻撃」酒井啓子(世界)①
投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/01/17 02:01 投稿番号: [4393 / 5091]
「米軍のファッルージャ攻撃はイラク社会分裂をもたらす」酒井啓子
「世界」1月号(2004年12月上旬発売)
<見せしめとしてのファッルージャ攻撃>
真っ先に米軍に占拠されたのは、ファッルージャの病院であった。「主権」を
持つイラクで、死傷者が出たときにその被害報告を行うのは各地の病院であり、
病院を管轄する厚生省である。病院を制圧したのは掃討作戦での民間イラク人の
被害者数を隠蔽したかったからではないか。
戦闘中、医療救援物資を搬入しようとした国際赤新月社のファッルージャ入り
を米軍が拒否したことにも、こうした意図を見て取ることができる。
それだけ、民間人の被害の大きさが最初から想定される作戦であった。
ファッルージャとその周辺が、イラク国内の多くのテロ行為の拠点となって
いたことは事実である。
非イラク人の反米武装勢力がこの地を中心に活動を展開していたことは確か
だし、そうした非イラク人武装勢力の存在は、誘拐団のような一般犯罪者同様、
イラクにいる欧米人以上にイラク人にとって多大な脅威であり、早急に対処しな
ければならないものであった。ファッルージャとその南の延長にあるラーティフ
ィーヤやマフムーディーヤは、イラク人自身も移動できないほど、危険な地域に
なっていた。
しかし問題は、そうした「危険」を取り除くためにファッルージャという街
一つを壊滅させるような軍事行動が適切だったか、ということである。
組織的武装勢力はむしろ大規模戦闘開始以前にファッルージャから他地域に
移動し、イラク中・北部で反米武闘作戦を拡大している。
ファッルージャ攻撃は非イラク人武装勢力を直接排除することを目的とした
ものではなく、「反米テロリストをかくまう」住民を見せしめ的に攻撃すること
を目的としたものとして映る。
<第二次ファッルージャ攻撃の問題点とは何か>
ファッルージャなどユーフラテス上流地域がフセイン政権の支持基盤ではなか
ったことは、1995年にファッルージャ西のラマディで、当時のフセイン政権を
揺るがす最大のクーデター未遂事件が発生したことを想起すれば、容易にわかる
ことだろう。
(第一次ファッルージャ攻撃に対しては)スンナ派で唯一の親米イスラーム政党
であるイラク・イスラーム党、ムスリム・ウラマー機構(日本のメディアでは
聖職者協会)も停戦交渉に加わり、反米派、親米派ともにファッルージャでの
衝突を終わらせようとの強い意思統一がイラク人の間に見られた。
「世界」1月号(2004年12月上旬発売)
<見せしめとしてのファッルージャ攻撃>
真っ先に米軍に占拠されたのは、ファッルージャの病院であった。「主権」を
持つイラクで、死傷者が出たときにその被害報告を行うのは各地の病院であり、
病院を管轄する厚生省である。病院を制圧したのは掃討作戦での民間イラク人の
被害者数を隠蔽したかったからではないか。
戦闘中、医療救援物資を搬入しようとした国際赤新月社のファッルージャ入り
を米軍が拒否したことにも、こうした意図を見て取ることができる。
それだけ、民間人の被害の大きさが最初から想定される作戦であった。
ファッルージャとその周辺が、イラク国内の多くのテロ行為の拠点となって
いたことは事実である。
非イラク人の反米武装勢力がこの地を中心に活動を展開していたことは確か
だし、そうした非イラク人武装勢力の存在は、誘拐団のような一般犯罪者同様、
イラクにいる欧米人以上にイラク人にとって多大な脅威であり、早急に対処しな
ければならないものであった。ファッルージャとその南の延長にあるラーティフ
ィーヤやマフムーディーヤは、イラク人自身も移動できないほど、危険な地域に
なっていた。
しかし問題は、そうした「危険」を取り除くためにファッルージャという街
一つを壊滅させるような軍事行動が適切だったか、ということである。
組織的武装勢力はむしろ大規模戦闘開始以前にファッルージャから他地域に
移動し、イラク中・北部で反米武闘作戦を拡大している。
ファッルージャ攻撃は非イラク人武装勢力を直接排除することを目的とした
ものではなく、「反米テロリストをかくまう」住民を見せしめ的に攻撃すること
を目的としたものとして映る。
<第二次ファッルージャ攻撃の問題点とは何か>
ファッルージャなどユーフラテス上流地域がフセイン政権の支持基盤ではなか
ったことは、1995年にファッルージャ西のラマディで、当時のフセイン政権を
揺るがす最大のクーデター未遂事件が発生したことを想起すれば、容易にわかる
ことだろう。
(第一次ファッルージャ攻撃に対しては)スンナ派で唯一の親米イスラーム政党
であるイラク・イスラーム党、ムスリム・ウラマー機構(日本のメディアでは
聖職者協会)も停戦交渉に加わり、反米派、親米派ともにファッルージャでの
衝突を終わらせようとの強い意思統一がイラク人の間に見られた。
これは メッセージ 4324 (imonoyamashotengai さん)への返信です.
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