横から失礼>ルール
投稿者: etranger3_01 投稿日時: 2004/05/18 07:32 投稿番号: [1300 / 5091]
>>現代、国際ルールは基本的にはあります。それを守らせる国際機関が機能していないだけです。
このためEUなどでは国際刑事裁判所を機能させる運動が高まっています
>方向性としては、それでいいと思います。
では
なぜ機能しないのでしょうか?
横から失礼します。
「国際法を守らせる機関」に“近い”存在としては国連の安保理があります。安保理は本来なら国連唯一の政治決定権と強制権を持つ安全保障機関ですが、ご存知のように拒否権制度の存在により、常任理事国の利害が関わる案件については安保理の決定が有効に下されないことが多々あります(イスラエルの暗殺問題など)。つまり、安保理は往々にして客観的ではなく「主観的」なので国際法遵守機関としては有効に機能しないのです。これは国連安保理の抱える構造的な問題であり、常任理事国拡充などの安保理改革が進められている所以でもあります。
ジュネーブ条約などの戦争法や国際人道・人権法に対する罰則規定を初めて定めた国際刑事裁判所(ICC)は、発足(昨年3月開所)まもなくまだその体裁も整っていません。また常任理事国のうちイギリス、フランスしか条約に加盟しておらず、ほか中国、ロシア、アメリカなどの大国が加盟していないだけでなく、理事国常連の日本、ドイツ、インドなども加盟していないという問題を抱えています。
国際条約である限り、加盟していなければ拘束力はなく国家主権が優先されるという国際条約上の制約が、まさにICCの最大の弱点と言えるでしょう。ICCの場合、安保理のように主観・客観の欠点はありません。なぜなら、すべての手順は条約の規程に定められているからです。しかし、なにより必要な条約としての普遍性(国連憲章のような全世界の加盟)が欠けているため、ICCに公然と反対する国(アメリカ、イスラエル、インドなど)に対する抑止力としても、強制機関としても機能していないのです。
これは メッセージ 1279 (t00k2004 さん)への返信です.
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