イラク人虐待問題

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_the New Yorker_の記事(10)

投稿者: urbannet2 投稿日時: 2004/05/28 08:41 投稿番号: [1960 / 2331]
元投稿の誤記訂正(誤)助長した(正)助長された

(続き)
  虐待事件が国際的にはげしく非難されるにいたり、軍の上層部とブッシュ大統領は、虐待はわずかの者の行動であり、軍自体が虐待を指示したわけではない、と述べた。だがタグバ少将の報告書は結果的に、軍が組織的におこなった虐待の手きびしい告発となっており、また陸軍最高部のリーダーシップの失敗をまざまざとしめしている。タグバ少将の報告書に描きだされたアブ・グレイブ刑務所の姿は、陸軍軍規もジュネーヴ協定も基本的にふみじられている場所であり、また、収容者の日々の管理が、軍情報部およびその協力者である民間人の手にゆだねられている場所である。脅迫や拷問をも辞さずに収容者を尋問し情報を得ることが、なによりも優先されている場所なのだ。

  だがアブ・グレイブ刑務所で虐待がおこなわれても、米軍の情報収集にはほとんど寄与するところはなかったかもしれない。C.I.D.のエージェントとして三十五年の勤務経験を持つウィリー・J・ロウウェルが私に語ったところでは、収容者を力ずくでおどしたり虐待したりする方法は、まず例外なく逆効果しかもたらさないという。ロウウェルいわく「そうすれば収容者は、真偽に関係なく、尋問者が望んでいると自分で推測する答えしか言わない。『あんたがおれに言わせたいことはこれこれだろう。それさえ言えばいいんだろう。それを言うまではおれを拷問する気だろう』。だから結局、真実の情報などは得られないんだよ」。

  ジュネーヴ協定第四条によれば、占領軍は、「緊急の」保安上の危険となる民間人を刑務所に収容することができる。だがそのさいには、たしかに保安上の危険を持つ民間人であることを確認する一定の手続きが履行されることが必要だ。当該民間人はいかなる収容決定にも異議申し立てができる権利をもち、また、自分のケースの見直しを求める権利を持つ。人権監視委員会はドナルド・ラムズフェルド国防総省長官にたいして、イラクの民間人が、罪名など全くないまま毎月拘留されている、という内容の抗議をおこなった。アブ・グレイブ刑務所は事実上、すでに第二のグアンタナモと化していたのである。

  アブ・グレイブ刑務所の写真を見ればわかるとおり、これら民間人の拘留はひじょうに重大な意味を持っている。なぜなら拘留されているイラクの民間人の多くは、大きくなりつつある武装蜂起とはなんら関係なく、米国陸軍の安全ともま無関係で、さらに世界における米国の評判ともまったく関係ないからである。

  フレドリックの弁護人をつとめる軍属の弁護士ロバート・シャック大尉は先月の第32条公聴において、つぎのような言葉で弁護を締めくくった。陸軍は「これら6名の兵士に、倫理上の罪をかぶせてあがなわせようとしている」と。おなじように、フレドリックの弁護を担当する民間の弁護士ゲイリー・マイヤーズは、私に、つぎのように語った。軍法会議では、このケースにおける有罪の責任は、クライアントをはるかにこえて拡大されるだろう、という論法で弁護する予定だ、と。「私が有罪責任があると見た軍情報部の将校および協力者である民間人を、全員、法廷までひきずっていくつもりですよ。陸軍が、6人の兵卒と引き替えに、将校ひとりをくびにすると思いますか?   ありえないでしょう」。

(完)
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