Re: Re: 高遠菜穂子のイラク報告
投稿者: cambodian_lotus 投稿日時: 2007/04/18 19:54 投稿番号: [280741 / 280993]
高遠菜穂子のイラク報告(19)
カーシム、命がけの帰国を前に語る
放送日:2007/4/14
前回に引き続き、高遠菜穂子さん(眼のツケドコロ・市民記者番号?1)と、彼女のイラク支援プロジェクトの現地リーダー、カーシムさん(眼のツケドコロ・市民記者番号?46)本人をスタジオに迎えてお話を伺う。イラク情勢を報道するニュースは、「今日は何人死亡した」など、どうしても数字中心になってしまうことが多い。だが、カーシムさんの口から、「私に起こった事」「私の兄弟に起こった出来事」など、“個人の話”として語られる方が、本当はイラクで何が起こっているのか、私達は、数字よりも遥かに実感することが出来る。
――来日後、イラクで従弟がイラク兵(!)に惨殺されたという話を、前回伺いましたが、実際、イラク兵に捕まって拷問を受けるというケースは、増えているんですか?
カーシム: 昨年から始まった米軍の掃討作戦のときから、ラマディでもこういった傾向が見られるようになって来ました。“死の部隊”と言われるような、イラク軍による非常に残虐な殺戮が、去年から徐々に増えています。イラク軍が米軍の掃討作戦に合流して来たからです。
■米兵が敵なのではない!
今回カーシムさんが日本での講演で語った、印象的なエピソード。「俺達は、敵か?」と米兵に尋問されたとき、カーシムさんは「あなた達が敵なのではなく、あなた達の持っている《銃》が敵なのだ」と答えたと言う。
――米兵は、カーシムさんの答えを理解しましたか?
カーシム: 「理解した」と言うよりは、“すり替え”回答と受け取ったかもしれません。「じゃあ、その《銃》を持っている米軍が敵ということだな」と、結局、言っていました。
――そういう状況の中で、カーシムさん達が結成した『リビルド・ユース・オーガニゼーション』(再建をする若者組織)は、今どうなっているんですか?
カーシム: もともと僕達のこの組織は、エンジニアや学校の先生達が集まって、再建を目指して始めました。「米軍の空爆で被害を受けた住民達が、銃を手にして報復をしてしまうのを防ごう」「銃の代わりに再建のためのスコップを手に取らせよう」というのが、この組織の大きな目的です。現在、医者達も組織に参加するようになって来て、新しい診療所を建てようと、話し合っているところです。
僕は、地元の人々から信頼を得ました。これは、ラマディで再建を成功させるためには、とても重要なことです。米軍やイラク軍は、信頼を得ることが出来ませんでした。だから失敗したんです。僕は、この信頼を得たことによって、より強くなれると信じています。だから、再建をどんどん続けて行こうと思っています。
もともとカーシムさんはイラク軍の兵士だった。米軍との戦闘中、同じ塹壕に入っていた戦友が、目の前で撃たれて黒焦げになって死んでしまうという体験までしている。それでも反米の暴力的活動に走らず、こういった(文字通り)建設的な姿勢でいられるというのは、大変なことだ。全てのイラク人が怒りに燃えて報復合戦をしているわけではなく、こういう人達も存在するのだということを、我々は知らなければならない。
カーシム: 確かに僕は、兵士の経験もありますし、武器を使うこと、銃がもたらすものが何なのかを知っています。一方で、銃を使ってもゴールはない、良い結果がもたらされることは無い、ということも知っています。僕がラッキーだったのは、平和的な考え方をする良い先生=高遠さんに出会えたことです。平和的な手段のほうがより安全で、より良い結果をもたらすのだという確信を、彼女によって与えられました。
■支え合い、ネバー・ギブアップ
カーシムさんが変わっていった背景には、高遠さんとのコミュニケーションによる影響が大きい。一方で、高遠さんもカーシムさんに支えられてきたと言う。
高遠: 拘束事件から帰国した後、かなり長い間寝たきりで、コンピューターも触っていなかったんです。Eメールも全然チェックしていなくて…。でも、あるとき、外国人からの英語メール専用ボックスを開けたら、カーシムからのメールが何通かありました。私をいろいろ励ましてくれていて、『君はイラクで、「ネバー・ギブアップ(諦めるな)!」って、何回僕に言った?』と書いてありました。そのメールを読んだ頃は、本当にギブアップしそうになっていたので、ハッと目が覚めたという感じでした。
カーシム、命がけの帰国を前に語る
放送日:2007/4/14
前回に引き続き、高遠菜穂子さん(眼のツケドコロ・市民記者番号?1)と、彼女のイラク支援プロジェクトの現地リーダー、カーシムさん(眼のツケドコロ・市民記者番号?46)本人をスタジオに迎えてお話を伺う。イラク情勢を報道するニュースは、「今日は何人死亡した」など、どうしても数字中心になってしまうことが多い。だが、カーシムさんの口から、「私に起こった事」「私の兄弟に起こった出来事」など、“個人の話”として語られる方が、本当はイラクで何が起こっているのか、私達は、数字よりも遥かに実感することが出来る。
――来日後、イラクで従弟がイラク兵(!)に惨殺されたという話を、前回伺いましたが、実際、イラク兵に捕まって拷問を受けるというケースは、増えているんですか?
カーシム: 昨年から始まった米軍の掃討作戦のときから、ラマディでもこういった傾向が見られるようになって来ました。“死の部隊”と言われるような、イラク軍による非常に残虐な殺戮が、去年から徐々に増えています。イラク軍が米軍の掃討作戦に合流して来たからです。
■米兵が敵なのではない!
今回カーシムさんが日本での講演で語った、印象的なエピソード。「俺達は、敵か?」と米兵に尋問されたとき、カーシムさんは「あなた達が敵なのではなく、あなた達の持っている《銃》が敵なのだ」と答えたと言う。
――米兵は、カーシムさんの答えを理解しましたか?
カーシム: 「理解した」と言うよりは、“すり替え”回答と受け取ったかもしれません。「じゃあ、その《銃》を持っている米軍が敵ということだな」と、結局、言っていました。
――そういう状況の中で、カーシムさん達が結成した『リビルド・ユース・オーガニゼーション』(再建をする若者組織)は、今どうなっているんですか?
カーシム: もともと僕達のこの組織は、エンジニアや学校の先生達が集まって、再建を目指して始めました。「米軍の空爆で被害を受けた住民達が、銃を手にして報復をしてしまうのを防ごう」「銃の代わりに再建のためのスコップを手に取らせよう」というのが、この組織の大きな目的です。現在、医者達も組織に参加するようになって来て、新しい診療所を建てようと、話し合っているところです。
僕は、地元の人々から信頼を得ました。これは、ラマディで再建を成功させるためには、とても重要なことです。米軍やイラク軍は、信頼を得ることが出来ませんでした。だから失敗したんです。僕は、この信頼を得たことによって、より強くなれると信じています。だから、再建をどんどん続けて行こうと思っています。
もともとカーシムさんはイラク軍の兵士だった。米軍との戦闘中、同じ塹壕に入っていた戦友が、目の前で撃たれて黒焦げになって死んでしまうという体験までしている。それでも反米の暴力的活動に走らず、こういった(文字通り)建設的な姿勢でいられるというのは、大変なことだ。全てのイラク人が怒りに燃えて報復合戦をしているわけではなく、こういう人達も存在するのだということを、我々は知らなければならない。
カーシム: 確かに僕は、兵士の経験もありますし、武器を使うこと、銃がもたらすものが何なのかを知っています。一方で、銃を使ってもゴールはない、良い結果がもたらされることは無い、ということも知っています。僕がラッキーだったのは、平和的な考え方をする良い先生=高遠さんに出会えたことです。平和的な手段のほうがより安全で、より良い結果をもたらすのだという確信を、彼女によって与えられました。
■支え合い、ネバー・ギブアップ
カーシムさんが変わっていった背景には、高遠さんとのコミュニケーションによる影響が大きい。一方で、高遠さんもカーシムさんに支えられてきたと言う。
高遠: 拘束事件から帰国した後、かなり長い間寝たきりで、コンピューターも触っていなかったんです。Eメールも全然チェックしていなくて…。でも、あるとき、外国人からの英語メール専用ボックスを開けたら、カーシムからのメールが何通かありました。私をいろいろ励ましてくれていて、『君はイラクで、「ネバー・ギブアップ(諦めるな)!」って、何回僕に言った?』と書いてありました。そのメールを読んだ頃は、本当にギブアップしそうになっていたので、ハッと目が覚めたという感じでした。
これは メッセージ 280740 (cambodian_lotus さん)への返信です.
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