イラクで日本人拘束

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希望のありか 1

投稿者: alice_river_alice 投稿日時: 2004/11/11 06:05 投稿番号: [272397 / 280993]
  昨日の某地方紙の朝刊にて、集団自殺とイラク人質事件を並列してとりあげ、論評している記事がありました。タイトルは『寄る辺ない現在と自己抹消への圧力』です。

  その中にこんな文章がありました。


  ・・・「将来の夢は」と聞かれ、たとえば、「完ぺきな化石になりたい」と答える中学生がいる。他人が絶対手を出せないよう、確実に自分を「消したい」という願望は、自殺サイトに集うような若者たちだけが抱いている例外的な感じ方では決してない。普通にただこの場に「いる」ことさえ苦しい─ それほど深く自分の存在を否定されつくす感覚について、私たちは想像できているだろうか。
  (中略)
  ・・・死を軽く考えるからではなく、自分自身の生をそれにふさわしい重さで感じさせない、肯定させない力がはたらくからこそ、死が誘惑になるのだ。
  自死へ向かうのとは逆だが、イラクで殺害された青年の無謀とみえる行動の背後にも、「いまいる現実」を絶えず空虚に感じさせ、違う世界を求めてさまよわせる日本社会の頼りなさ、寄る辺なさが感じられてならない。私たちの社会は若者たちを生きながらにして生かしていないのではないか、とさえ思える。
  (中略)
  ・・・被害者が自責の念に駆られ、悩みに立ちすくむ者が弱いとみなされ、「甘えるな」「負けるな」とだけしかられる現実をそのままに、「生きる勇気を出して」「若いのだから夢を持って」などと一方的に呼びかけるのは空々しい。
  自分に切実な事情や屈託を抱えて立ち止まったり試行錯誤を重ねる若者達に応え、歩調を合わせ、支援のできる社会なのかどうか─ それこそが問われているように思う。
  (横浜市立大教授、中西 新太郎氏による記事より)



  思えば、この世の中は自分にとって生きる価値があるのか・・・という問いかけをすれば、世代によって全然違う答になるのではないかと思うのです。
  若い人ほど今在るこの世の中に対しての価値は低く感じられているのではないかと推測します。そのために積極的に生きようという気持ちになれず、なんとなく日々を過ごし、空虚さばかりが感じられたりするのです。

  「夢がない」という状態を以前の私は想像出来ませんでした。
  でも、今は少しわかるようになってきました。
  未来に希望が持てない・・・故に夢もない、そういう状態なのではないでしょうか?


  香田さんについて、私は彼自身が全く無事に帰って来れるという自信をもってイラク入りをしているわけでもなく、生への執着もただ漠然とした弱いものではなかったかと想像します。あのビデオでも、「何が何でも生きたい」という意志は伝わってきませんでした。声にも表情にも「諦め」とは言わないまでもどこか生に対するやる気のなさを感じたのです。
  以前、あちこちの内戦に傭兵として出かけていく日本人の青年を取材した番組を見たことがありますが、彼は「日本にいても生きていると感じられず、戦場にいてこそ自分は生きているのだと実感出来るのだ」と仰っていました。
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