史上初の「戦勝国による改造」
投稿者: sesamikaru 投稿日時: 2004/08/12 23:03 投稿番号: [230128 / 280993]
raru_babuさん、こんにちは。
前のレスで「従来の様に休戦協定で終結していたら」と書きましたが
その補足です。
人類史上初の、国と国との全面戦争になった第一次世界大戦。
軍隊と軍隊がぶつかる最前線ばかりでなく、後方(かつては「銃後」
という言葉もありました)の人や物にも戦争の直接的な被害が及ぶ、
そんな戦いでしたが、休戦協定の締結でいったん終結し、ベルサイユ
条約で戦後処理がなされました。
敗戦国は巨額の賠償や戦勝国の干渉に苦しみましたが、国家そのもの
は自分の手で運営していました。
第二次世界大戦。
途中で連合国に寝返ったイタリアは、戦いの中で連合国に占領されは
したものの、政府は存続し国民投票で王政を廃止しています。
ドイツは戦争による徹底的な破壊で統治機構が壊滅し、ナチ党政府が
消滅してしまいました。
降伏交渉の当事者が居なくなってしまったため、連合国はデーニッツ
提督をヒトラーの後継者の形にして戦争を終わらせ、ドイツの全土を
軍政下に置きました。
統治機構が無い以上、当然の措置です。
それと比べると日本は、降伏交渉の当事者である政府が戦後もずっと
存続しており、降伏条件が「日本国軍隊の無条件降伏」であった事も
照らし合わせると、治安維持と領土保全のために連合軍の国内駐留は
認めるが、日本の国の統治そのものは従来通り政府が行い、GHQは
助言役にとどまる筈でした。
しかし実際は、GHQが日本国政府の上に君臨し、日本国を意のまま
に改造していったのです。
日本がアメリカの植民地になった訳でも無いのに。
これは人類史上初の「戦勝国による敗戦国の改造」です。
今現在、イラクで行われていることも同じことです。
日本人は当然視しているかもしれませんが、決して当然のことでない
ことを忘れてはいけません。
他者に自らの社会を「改造」されたのですから、新たに権利を得たと
しても、それはただ「もらったもの」。
GHQの統治のマイナス面はいろいろと挙げられますが
>ただ日本人は、「勝ち取る」チャンスを永遠に逃してしまいました。
これがいちばん、大きいかもしれません。
内容そのものはプラスなのですから、取り直す訳にもいきませんし。
これは メッセージ 227901 (raru_babu さん)への返信です.
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