イラクで日本人拘束

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(続)ICCを巡る各国の思惑

投稿者: etranger3_01 投稿日時: 2004/06/22 12:21 投稿番号: [205306 / 280993]
>まだまだ、わからないことだらけです。

私がお答えできる範囲でお答えしましょう。

>オランダが来年3月撤退を決めたのは関係があるものでしょうか?

たしかにオランダは、ICCが設置されたお膝元(ホスト国)であり、ICCの強力なサポーターです。オランダ女王は、ICCが新たに設置した犯罪被害者救済基金の理事でもあります。つまり、ICCとオランダは切っても切れない関係にあります。

しかし、そのこととは関係なく、イラク戦争においては米軍に協力し、日本の自衛隊が派遣されたサマワのあるムサンナ州全体を担当地域としていました。派遣期間は、自衛隊同様国内法に明記されており、その規定に従っていつでも任意で撤退できることは保証されていました。しかし、多くの国は米国に対する気兼ねから、撤退を実施できないでいた。その空気を覆したのが、スペインの撤退でした。

スペインは開戦当初からイギリスに次ぐ米国の支持者であり、開戦はこの三国同盟によって行われたといっても決して過言ではありません。それが、国内の総選挙の結果を経て政権が変わると、政権公約を守るために即時撤退を決め、それを実施しました。オランダを含めたEU各国はこのスペインの行動に度肝を抜かれ、また勇気付けられたのでしょう。撤退後のスペインに対する米国のあからさまな制裁はなく、また逆に各国がドミノ式に撤退表明するのを恐れて米国はより低姿勢になっていきました。オランダは、この好機を逃さないよう、あくまで自国方に基づいた決定ということで来年3月の撤退を決めたのでしょう。

>免責延長の決議を急ぐのは、やはり主権委譲前にやっておかなければならないと
現在の状況をふまえてのことでしょうか

そのとおりですね。免責権確保が米国にとってこれほど切実になったことはかつてありません。直接利害のあるイラクのことだからこそ、国連のお墨付きで多国籍軍に免責権を確保することに躍起になっているのでしょう。安保理各国はそうした米国の焦りをじゅうぶんにわかっているからこそ、今回の捕虜虐待事件を逆手に、米国に対して反発を露にしているのです。これは国連安保理という高度に政治的な舞台ならではのことですね。

>常任理事国が反対しないのは、やはり米軍をひかれては困るからでしょうか

いえ、米軍も実質すべての国連活動から身を引いてしまっては影響力を行使できなくなってしまうので、そのような愚は犯さないでしょう。相対的に安保理でも発言権がなくなり、実際に軍を動かして世界平和の維持に当たっている他の理事国の影響力が高まる結果を招いてしまうからです。各国もそのことをわかっていますが、米国との関係をあからさまに悪化させるリスクを負うこともない。そのために、「棄権」という便利なカードを使っているだけだと思われます。

>米国は来年も同様に延長しようと思っているのだろうか

今回否決されれば、米国は新たな方法を考えるでしょうね。今回は中国、フランス、ドイツ、その他6カ国が既に棄権を表明していることで、採択は絶望的と見られています。したがって、免責決議は廃止される可能性が高いのです。

>いろんなことを考えてしまいました。

いろんなことに考えをめぐらせることが大切ですよね。その姿勢、大事だと思います。

∇etranger∇
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