核兵器は抑止力になるか?
投稿者: sesa_mikar 投稿日時: 2004/06/20 04:08 投稿番号: [204186 / 280993]
cardockjpさん、こんばんは。
今日(正確には昨日)はこの書き込みから始まって、核兵器から原発、
代替エネルギーの話まで議論が広がったようですね。
私もこの話題について一筆しようと思います。
>あくまで行使しない兵器として、ですが、
>核兵器を作るのが、一番安くで「抑止力」を持てる方法かと認識しています。
核兵器が“抑止力”になるかどうか。
核兵器、cardockjpさんが
>国内でプルトニウムはだぶついていますし。
ということで想定しているであろう、「核分裂を利用する核爆弾」は、
矛か盾かの例えで行けば、間違いなく「矛」になります。
理由は簡単。
ウランやプルトニウムの核分裂反応をストレートに利用した原子爆弾
や、それを起爆剤として核融合反応を起こさせる水素爆弾は、爆心地
とその周辺に核生成物による放射能汚染を残すため、基本的に国内で
は使えないからです。
相手が「日本に手を出すと、核攻撃を受けるかもしれん。だから手を
出さないでおこう」。
これが、相手国に対する日本の抑止力となります。
逆に言えば、相手がそう思わなければ抑止力とはなり得ません。
中ソ対立のさなか、中国は「核兵器の応酬で互いに何億人が死のうと
も、我が国にはまだ数億人残っているから怖くはない」というような
発言を公式にしています。
国の最高意志決定者がそういうことを本気で思っている国に対しては
核兵器は抑止力とならないのです。
こんなこともありました。
大陸間弾道弾、これも核兵器と共に大国の象徴というべき兵器です。
その大陸間弾道弾を、サウジアラビアは中国から購入し、実戦配備し
ていました。
仮想敵である、サダム政権下のイラクに対する抑止力として、です。
湾岸戦争が始まり、サウジアラビアを起点にして米英軍がクウェート
に進攻してイラク軍と交戦するようになると、サウジアラビアに向け
イラクから短距離弾道弾“スカッド”や「アル・フセイン」が次々と
撃ち込まれました。
抑止力として当てにしていた大陸間弾道弾“CSS-2”は、全く抑止力と
して役に立たなかったのです。
自らが掲げる「専守防衛」を引っ込めない限り、日本の核武装は実現
できませんが、できたとしても抑止力として機能するとは限りません。
これは メッセージ 203324 (cardockjp さん)への返信です.
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