イラクで日本人拘束

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>本当にイラク人を敵に回したのか

投稿者: Hagi234 投稿日時: 2004/04/25 11:19 投稿番号: [132978 / 280993]
ご発言には異論があります。フセインが外国への侵略を繰り返したとありますが、「イランイラク戦争」は1988年に、「クウェート侵攻」は1990年にそれぞれ終結をみています。
もちろん、これらの戦争、およびクルド人への攻撃は非難されてしかるべきです。フセイン自身はいまも正当化しているようです。しかしながら、戦争開始以前の時点に限れば、国際世論の圧力が効いて、当面の国際社会に対する「脅威」ではなかったはずです。アメリカにとっては忌々しい存在でした。だから、「テロリスト」と同一視する国際的プロパガンダを繰り返すことで、たたき潰したと私は思っています。それゆえに、今回の戦争の正当性がないと考えています。見えない敵よりも、見える敵、分かりやすい敵を叩くことで自国民を騙し、支持を取り付け、自分たちの世界戦略を成し遂げたかったのでしよう。

たしかにフセインは国連の査察団に非協力ではありました。でも、小泉首相がいうように「積極的に廃棄した事実を示さなかったから脅威であり、武力制裁されてもしかたがない」とするなら、150年前の帝国主義の時代の復活を歓迎するようなものです。

主権をもつ国家であれば、自国民が国の政策を選ぶ権利があります。どのような圧政であっても、それを他国が侵すことはできません。フセインがクルド人、スンニ派を尽く弾圧し、反対意見を言う者を暴力で黙らせてきました。だからといって他国がそれを理由に武力制裁することは、国家の基本的人権を踏みにじるようなものでしょう。いろいろな外交努力を通じて圧力をかける以外の道は、公式にはないはずです(裏ではさんざんやっているでしょうが)。

また、一年前のイラク国軍の敗走は支持基盤のぜい弱さというよりも、厭戦気分もあったでしょうが、戦力の圧倒的な差がもたらした結果だと思います。ビジネスと同様、圧倒的にチカラの差がある敵との戦いに勝つためには相手を細い橋を渡らせ(相手の弱い部分)、少ない物量でも有効に攻撃できる戦略をとるものです。ですから、現在のようなゲリラ戦が続くことが開戦前から十分考えられました。

イラク戦争前までに国民の支持を失っていたということについては、否定しません。が、フセインは自分への批判勢力以外には優遇していたと聞きます(同じような理由から、ロシアでソ連時代を懐かしむ人々が相当います)。

現在の激しい抵抗は、たしかにアメリカの占領政策の失敗もあるでしょう。しかし、人々の民族意識の高まりもあると思います。バラバラだった意志が、民族というよりどころを持つことで共通の意志を作り上げたのでしょう。北朝鮮の例を見るまでもなく、小さな国ほど誇り高いものです。それを汚してしまえば、占領される側に多くの敵をつくることは必定です。アメリカはイラクを戦前の日本の同じような一つの意志をもつ国として見ていたようですが、フセインという重しがなくなると、国家の体裁はなさなくなります。まして、イラクという国はペルシャという帝国を人為的に割ってつくられた国家であり、アラブ各国にも痛みを蔓延させてしまいました。彼等が怒っているのは、自分たちの文化を尊敬しないアメリカであり、それについては小泉首相も同列に見られていることでしょう。

民主主義を知らない国の人々は、国=国民の意志と思うものです。違う意見を堂々と示す機会があるとは想像もつかないものです。今回の人質事件で拉致したグループを首相は易々と「テロリスト」と言ったことも、怒りを増幅させたと思います。
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