お叱りを受けて
投稿者: discriminant_analysis 投稿日時: 2003/12/26 12:18 投稿番号: [358 / 428]
少々調べてみましたが、何点か私も間違ったことを書いておりましたので、訂正がてら書いておきます。
打ち上げに使われた長征2号F型は、元々ICBM「東風5号」と共通設計。エンジンは二段式液体エンジンで、燃料はヒドロジン(ICBMと言えば固形エンジンだと誤解しておりました)。初期型の長征2号の初打ち上げが1974年(F型は1999年)だそうなので、かなり枯れたロケットですな。確実性を重視して、枯れたロケットを使ったのは賢明でしょう。また、F型は、2系統の制御システムを備えて信頼性を高めているのが特徴だそうです。静止軌道への打ち上げ能力はちょっと分からなかったのですが、長征3号が2.3トンなので、それよりは少ないでしょう。「神舟計画」は1992年スタートなので、東京新聞の「年間予算2200億円」説が正しければ、これまでの予算は総計約2兆5千億円です。
H2Aはご存知の通り、二段水素エンジンを使用したロケットで、開発費は1200億円、静止軌道への打ち上げ能力は2トン。一機当たりの打ち上げ費用は、試験段階で90億円少々。悪く言えば、H2型の廉価版ですな。初打ち上げは2001年夏。まだまだ「枯れる」域には至らないでしょうな。また、知らなかったのですが、固形燃料のM型も健在で、科学技術衛星の打ち上げなどに使われているそうです。
なお、ヒドロジンエンジンと水素エンジンの特徴について調べようと思ったのですが、ちょっと分かりませんでした。ただ、ヒドロジンは、幻のロケット戦闘機「秋水」の燃料にも使われていたようなので、かなり歴史のある燃料のようです。
ということで、長征シリーズが固形燃料だと思い込んでいた私も間違っておりましたが、nigemakuruさんの
>中国はもともと液体ロケットエンジンがあったが、そこから進歩して今は固体エンジンを使っている。日本はもともと固体エンジンがあったが、より進歩した液体エンジンを使うように切り替えた。
という説も間違っております。また、私が申し上げた予算の差についても、だいたい正しいことがお分かり頂けるかと思います。あんまり人に食ってかかるもんじゃないですよ。
これは メッセージ 355 (nigemakuru さん)への返信です.
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