中央と地方
投稿者: nihao_aq_jp 投稿日時: 2006/10/04 23:25 投稿番号: [59803 / 66577]
最近、上海市のトップが汚職絡みの事件によって逮捕され、失脚した。
汚職と聞くなら、欲張った悪徳の役人が不正を働き、私腹を肥やすと云うのが一般的なイメージ。
なる程、そう云う場合もあるだろうが、中国において、普通、そう云う事件は政治に関わる話として理解するのが常識。
中国の、中央政府と地方政府の関係はとても複雑で、微妙。
間違っても、日本の政府(霞ヶ関)と地方自治体(都道府県)のような感覚で理解してはいけないのです。つまり、霞ヶ関の役人が地方行政の末端まで細かく規制して支配する。
・・支配できる・・と云うような感覚。
中国では考えられないし、あり得ないことでしょう。
地方の役人にとって微妙なところは、北京の党中央(政府)に忠実であるか、それとも其の地方に忠実であるかと云うところ。地方に忠実なら「父母官(父母のように優しい役人)」として人々に慕われる。
例えば、上海が稼いだ金は、できるだけ中央に取られないようにして上海の為、上海企業の成長のため、それを専ら上海にばら撒くなら、上海市民は泣いて喜び、其の役人は忽ち上海の英雄になる。
中央から降りてくる指示も法律も、地方の政府にとって都合悪いものは極力無視して握りつぶし、骨抜きにしてしまう。中央の指示を地方政府が無視して、人民が困る場合もあり、大助かりの場合もある。
ともあれ、中央政府の指示に忠実に従うか、それとも、中央に抗して地方行政を壟断するか。
地方と中央の利害が対立する時、地方の役人は微妙な立場に立たされる。
中央に抗してやり過ぎると、後ろ盾を失ったとき、逮捕・失脚の憂き目を見る。「欲加之罪、不患無詞(罪を着せようとするなら、その理由には困らない)」だから、中央に逆らう目障りの役人にかぶせる罪状は何とでも・・だ。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/552019566/cf9q_1/59803.html