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死刑数と犯罪数の増減は比例するか?

投稿者: mekemekeo 投稿日時: 2004/04/08 05:41 投稿番号: [5154 / 66577]
手元に資料がないのでうろ覚えで申し訳ありませんが、
タイトル通りの事は必ずしもないんじゃないかな。

少年犯罪について言えば、確かに「14歳以下は罪に
ならないし、20歳以下は死刑にならない」という
概念が、その凶悪さを助長している点はある。
しかし、アメリカでも各州の統計で「死刑の数と凶悪犯罪の
増減の間に因果関係は認められない」と判明した通り、死刑
は必ずしも犯罪抑止に役立ってはいない。また、戦前の
日本では政府転覆を口にしただけで官憲にしょっぴかれて
刑場の露と消えるようなことが平然と行われたくらい刑法は
厳しかったが、それでも阿部定や毒婦高橋伝のような凶悪犯
罪は次々と起こっている。中国ではパンダを食べたら死刑に
なるようだが、それでもパンダを食べる人間が減ったという
話は聞かない。

何故か?と聞かれて明確に答えることは出来ないけれど、
例えば日本人の場合は、戦後死を極端に隠す傾向が顕著に
なったために、人の死に対する想像力が欠如しているので
はないかと指摘する人がいる。
石原慎太郎は著書『スパルタ教育』の中で、子供をどんど
ん葬式に連れて行け、肉親の死に顔を子供に見せる事で、
人の死について考えさせろと書いている。石原もまた、
日本の戦後の死を隠蔽する傾向に警鐘を鳴らしたわけだが、
今や葬式に行っても死者の顔と直接対面することがなかなか
難しく、棺は葬儀の間中ずっと祭壇の陰に隠されているよう
では、石原の折角の主張も虚しく響くだけ。

死刑にしても、そう。日本で死刑が執行されると、翌日の
社会面の片隅に、どこそこの刑務所で死刑が行われたという
だけで、一般の日本人は死刑がどのような形で行われるかすら
知らない。日本の死刑はまるでお役所仕事のように事務的に罪
人を処分する感覚なので、何故死刑制度を存続させるのかという
意味すら曖昧になっている。被害者の遺族を死刑執行に立ち会わ
せるアメリカの方がまだ、死刑の意味が明快に分る。

だから、日本の場合、こうした死や罪と罰に対する想像力が欠如
しているから、凶悪犯罪が減る傾向は一向にない。極端な話、中
国のような公開処刑とか、江戸時代のように市中引き回しの上磔
獄門といった残虐刑を復活させた方が良いのではないかと思う。
犯罪者に人権を与えるべきではない。

どこぞの春厨が「日本人は中国人の犯罪増加を日本人の凶悪犯
罪のスケープゴートにしている」みたいな事を言っているが、
日本の凶悪犯罪は飽くまでも日本の風土から考えるべきであ
って、日本人は自身の持つ病根について決して中国人に罪を
転嫁する程アホではない。中国人犯罪はまた別問題。

中国の死刑が問題なのは裁判というのが割と形骸化していて、
処刑ショーの前儀式化していること。今回話題になっている
記事にも書いてあったが、裁判所の前に移動処刑車を待たせ
いるくらい性急に死刑を求めるようでは、裁判が犯罪の
根源を突き止めて再犯防止手段を講じるチャンスを逃して
しまうように思われる。

あと、公称約750だが、実際には1万人以上が処刑されて
いるというのも問題。これは殺人に汚職や密輸を加えても
1万人処刑というのは現実問題として不可能ということを
考えれば、その他どんなつまらない事でも簡単に罪を着せ
て処刑しているのではないかという疑惑を抱かせる。
だいたい犯罪者の処刑数が1万人なら、実際の犯罪者数は
その2倍にも3倍にもなると考えるのは妥当な線であり、
数万人も犯罪者がいる犯罪大国というのは1億1千万分の
10くらいの割合で起こる日本に比べても、物凄い脅威
だと思うんですがね。
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