日本とドイツの戦後処理 5
投稿者: buretutennou 投稿日時: 2005/06/11 00:33 投稿番号: [36479 / 66577]
同時に日本人も同じ過ちを犯している。日本人が何もしないのに、ある日突然、広島と長崎に原爆が投下されたわけではない。原爆投下は許しがたい戦争犯罪だが、そこに至るまでに日本人は世界的に許されない行為をしているわけである。南京陥落のとき、銃後の日本人は提灯行列をしてそれを祝わなかったか、自国の軍隊が他国を侵略するとはどういうことか、庶民の立場で思いを致した人がどれほどいたか、という書き方をしたが、そうした侵略行為が原因としてあって、日本人の被害の体験が生じたのだという論理的な思考ができないうちは、いつまで経っても日本人は自分のしたことの意味に気づかないだろう。
戦後も60年がすぎて、戦争体験者たちも少なくなってきた。しかし中国や朝鮮をはじめ、外地で戦った将兵たちの絶対多数が自分たちの経験を黙して語らず今日に至ってしまったのだから、もともと風化を心配するような内実のある戦争体験がこの国の人々には共有されていなかったのだ。むしろ長い60年の時間がすぎて、“あの戦争”が歴史的な事実になった方が、われわれはかつて日本がアジアの国々に何をしたかが明瞭に見えてくるのかもしれない。
遅きに失した観は否めないが、戦争認識と戦後処理に関してはいまからでも日本はドイツに学ぶべきだ。
これは メッセージ 36477 (buretutennou さん)への返信です.
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