ドイツと比較する愚かさ
投稿者: suruganoturutarou 投稿日時: 2005/06/11 00:38 投稿番号: [36480 / 66577]
日本とドイツが同じ時代に、同盟を組んで戦争をした、という類似点だけを前提にし、それ以外の要素を考えない。
すなわち戦争の動機、目的、結果、そして戦後の政治環境における相違点は、あらゆる記事において、ものの見事に考慮の外に置かれている。
加えて、もう一つ重要な事がある。
日本が中国その他の前線で戦争犯罪−戦争遂行に付随する捕虜や非戦闘員に対する非人間的行為など−を犯した事実は必ずあったに違いない。
しかし、全ヨーロッパのユダヤ人の「最終処理」が紛れもなく犯罪であるのは、その規模ならびに方法からいって、それがまさに戦争犯罪ではなかった点にこそ求められるのではないか、という疑問に、誰一人ぶつかっていない事である。
また日本の朝鮮半島に対する賠償が不十分であるのを論ずる際に、ドイツ人のユダヤ人に対する賠償額を引き合いに出す不見識は、さらに論外である。
朝鮮半島の植民地化は1910年、第一次世界大戦の前に始まった。
比較するなら、イギリスのインド支配、フランスのインドシナ支配、オランダのインドネシア支配と比較すべきである。
要するに、類似点と相違点をハッキリ区別して、今後我々が行うべき事と、しなくてもいい事、必要な事と不必要な事をしっかり選り分ける意識的作業が待たれている。
無差別思考は知性の低さを物語る。
まして、これを前提に道徳的に自分を責める、対象を選ばずに謝罪し、自分は善人だと世界に言って歩きたい、こういった事は、日本人に特有の自我の弱さから来るのであろう。
私は日本が、いかなる戦後補償もする必要がないと、言っているのではない。
政治的に必要があれば、したらいいが、それはどこまでも間違った歴史観や理由のないドイツとの比較で行っては、いけない。と言いたいまでである。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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