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阿Q

投稿者: wangjunhe720 投稿日時: 2003/11/30 12:57 投稿番号: [2906 / 66577]
  魯迅には、相当西洋思想の影響を受けてます。ニーチェが好きなようで、ギリシアの悲劇論を持って、中国の小説を見てたりもしていた。

  魯迅に限らず、当時の進歩した知識人は多少とも西洋の思想に心酔を見せました。陳腐した中国、日本古来の知識伝統(儒学中心の)に見切りをつけたがっていたのです。「打倒孔家店」のようなスローガンを掲げたのも、その一例といえよう。

  さて「阿Q思想」と言っても、中国専有のものじゃない。魯迅はそれをアイロニーに使い、阿Qというような、当時の世を知らない中国の腐儒を揶揄した。

  阿Q思想は魯迅が使い始めてから、いろんな意味で使われている。精神勝利法というのが中心的意味かと思います。

  精神勝利法としては、西洋の思想家にもそのような精神傾向が見られます。私はソクラテスやプラトン辺りでもそのような例を見ている。『国家』の中では「精神王」の役を仕立てたり、『パイドロス』の中にも「狂気的な精神」状態を謳い上げたりもした。所謂「神の息吹を受けた」ものだと自認していた。魂不滅説、イデア論のどちらからもこのような誇張した精神作用が確認できます。

  当然、魯迅の使った「阿Qの精神」勝利法は、これらとは完全に同一視することはできないが、しかしそれは同じ精神の水脈を流れ、精神作用の拡大解釈においては一致しています。

  きのうも言ったように精神医学的に、それのいい面も見ています。つまり精神的、心理的部分を重視した自癒能力のことです。

  更に自分でも「私は阿Q」というように軽い冗談でもいう人もいる。

  私は疑問に思っているのは、貴方はどの前提で、それを使っている、ということです。どの意味合いで言っているのか、議論の中において、より具体的に指摘しておかないと、単に「阿Q思想」だと決めつけるような言い方をしていても、議論にはならないと思います。

  更に貴方は、金美齢の言い方を持ってきて、「中国人は、白を黒に強弁」云々、貴方の寄って立つ根拠とは、どういうものか、私はすでに知ってます。
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