中国

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

中国

投稿者: twaptng 投稿日時: 2004/10/16 00:27 投稿番号: [13857 / 66577]
中国と日本が置かれた地理的条件の違いは、歴史認識の違いに基づく両国の国際社会との係わり方の違いを増幅する役割を果たす。

  中国はユーラシア太陸の東に位置し、ヴェトナム、ラオス、ミヤンマー、ブータン、ネパール、インド、パキスタン、タジキスタン、キルギス、カザフ、ロシア、モンゴル、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と直接国境を接する。歴史的にも陸路及び海路を通じて各国との交流は絶えることがなく続いてきた。この地理的条件は、中国の国際観に強い影響を与えずにはおかない。

  阿片戦争までの中国は、国際関係を上下関係として割り切る華夷秩序の中心に自らを位置づけていた。しかしいったん国際社会の最底辺に突き落とされた苦い経験を踏まえた社会主義・中国は、第二次世界大戦後の国際関係のあり方(主権独立国家の対等平等性を基本原則として承認)を率先して受け入れるとともに、こうした地理的条件を無視して自分本位の考えに基づいて行動することが他国に対して及ぼす影響を常に考慮して行動するようになった。

  再び日本はどうか。日本も中国を含めた諸外国との交流が頻繁に行われた歴史をもつ。しかし、ユーラシア大陸の東端に位置し、海を隔てて同大陸から孤立する日本は、徳川時代の鎖国政策によって諸外国との交流を原則的に自ら断ち切り、夜郎自大に陥った。明治維新以後の日本の目は、アジアを飛び越して欧米列強の仲間入りを目指すことに熱中し、第二次世界大戦に敗北した後はアメリカ中心の国際秩序形成の一翼を担わされた。

  このような明治維新以来の日本支配層の対外観を特徴づける大国志向は、地理的に諸外国と隔絶していることによってさらに増幅される。つまり、自らの行動が他の国々に如何なる影響を及ぼすかを考慮して自らの行動を規律する、という中国が我がものにした国際観は、戦後保守勢力を含めた日本支配層には常に欠落したまま今日に至っている。
以上をまとめると、富強化・大国化を志向する点で中国と日本は同じでも、その中身はまったく同じではないことが分かるだろう。

  中国が目指す富強大国の道は、自らを強くしなければ再び屈辱を強いられるという歴史の教訓と、近隣諸国との平和友好関係を常に念頭に置かなければならないという地理的条件を踏まえたものだ。その中国の対外政策の根底に座っているのは、自らを対等平等な主権国家からなる国際社会の一員と位置づける「地動説」的と名付けることが適当な国際観である。近年盛んに日本国内で喧伝される「中国脅威」論がためにする議論であり、他意あってのものであることが理解されるはずだ。

  日本の保守勢力が目指す、世界最大の軍事大国・アメリカと一緒になって国際社会に君臨しようとする富強大国の道こそが、近隣諸国を中心に「日本脅威」論を生み出している(皮肉なことに、アメリカは自分で日本の軍事大国化を強要しながら、その日本がアメリカのコントロールのきかない「鬼子」となる可能性を密かに警戒していることを、多くの日本人は知らない)。侵略戦争の責任をまともに承認しようとせず、他国の対日感情などお構いなしの日本に支配的な手前勝手な国際観は正に「天動説」と呼ぶにふさわしいことが理解されるはずだ。その日本が日米軍事同盟の変質強化の道を邁進しようとしている以上、「日本脅威」論こそ実体を伴ったものであることを、私たち日本人は理解することが求められているのだ。
二一世紀以後の国際社会のあり方は、中国が八〇年代以来の高度経済成長を持続して超大国となるか、それとも失速し、今日のロシア(あくまで「今日の」ロシアという前提付き。九二年以来アメリカ/IMFによって壊滅的打撃を受けたロシア経済の惨状及びアメリカが国際関係を思いのままに牛耳る動きを強めていることに対して、ロシア国内でも強い反発と批判の動きが現れ始めている)のようにアメリカの意のままに動く存在に成り下がるかによって、大きく変わってくるだろう。また、中国が安定した存在であり続けるか、あるいは弱体化し、混迷を深めるかのいずれかによって、東アジアを含む国際社会全体の平和と安定に対しても甚大な影響がもたらされることもまた確実である。この二つの問題を考える上でカギとなる、中国の前途を左右する要因を整理しておく。
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)