中国

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

中国

投稿者: twaptng 投稿日時: 2004/10/16 00:27 投稿番号: [13856 / 66577]
二一世紀の超大国・中国(?)と国際社会

国際社会に接する中国の立脚点

  中国は、紀元前の昔から東アジア世界の中心に位置し、高度の文明を誇ってきた。しかし、一八四〇年の阿片戦争でイギリスに敗れてから欧米列強及び日本によって蚕食され、屈辱と貧困を味わわされるという苦難を体験した。「歴史の民」とも言うべき中国人の現代世界・対外関係を見る目を理解する上で、「天国と地獄」の歴史を体験した事実をわきまえることが決定的に重要である。

  欧米列強及び日本による屈辱を味わったのは中国が弱かったためだ、という反省は、社会主義・中国における国家建設の根底に座る歴史認識である。しかも第二次世界大戦後も長い間、米ソ冷戦の渦中に巻き込まれ、米ソ両超大国の戦略に翻弄された苦い体験が加わり、国際社会で侮られない存在になるためには富強を実現しなければ話にならない、という認識を導く。

  中国の人々(指導者だけに限られない)は、富強・中国を実現することは決して夢物語であるとは考えていない。その自信を支えるのは、かって中国が長きにわたって世界最大・最強の帝国として君臨してきたという事実である。欧米列強及び軍国主義・日本による蚕食と侵略は、中国人の中にナショナリズムの意識を育む上で客観的に大きな役割を果たしたが、この強烈なナショナリズムの意識を助長し、高める上で、右の歴史的事実に関する認識が全国民的に誇りを伴って共有されていることを忘れてはならない。

中国の国際観:日本との比較

  しかし、社会主義・中国が富強立国の道を目指しているからといって、「中国脅威」論に直結させることは大間違いだ。この点については、日本との比較において強調しておくべき重要なポイントがある。歴史認識と地理的条件にかかわるものだ。

歴史認識における中国と日本の違い

  中国人が好む言葉の一つに「歴史を以て鑑となす」というものがある。多くの日本人が首肯する言葉は「過去を水に流す」だ。この二つの言葉は歴史に対する正反対の態度を代表している。中国人にとって、歴史的に「天国と地獄」の双方を経験したことは、いい意味でのナショナリズムを養うことに貢献した。つまり、富強・中国の実現を目指すのは、二度と再び他国によって屈辱を味わわされることがないようにするためである。しかし自ら地獄をも経験した中国は、富強になった中国が他国に屈辱をなめさせることがあってはならないと強く自戒する。

  日本はどうか。「過去を水に流す」ことを潔しとする発想からは、歴史から教訓を主体的にくみ取るという積極的な姿勢は生まれにくい。明治維新から今日に至る日本も比較的短期の間に「天国と地獄」を経験した。しかし、近隣諸国に対する侵略・植民地支配及び第二次世界大戦の敗北は、「不幸な体験」という一言ですまされてしまう。そこから出てくるのはせいぜい「二度と同じ目には遭いたくない」という意識でしかない。

  多くの国民の被害者意識だけに基づく反戦観と、戦後保守勢力の世界最強国・アメリカにぴったり寄り添って再び国際社会を支配するという大国志向の意識とは、一見するとまったく正反対の方向を目指すものと受け止められがちだ。しかし、日本軍国主義が近隣諸国に対して犯した犯罪的行為を不問に付す(「過去を水に流す」典型的事例)点では、実は同根なのだ。自らが被った戦争被害に関する意識が薄れれば、国民の反戦観も自ずと希薄化し、保守勢力の大国志向に対する抵抗力を失わざるを得ない(新ガイドライン及び周辺事態法に対する国民的反対の動きが盛り上がりにくい状況は、日本人の歴史認識の乏しさが根底にある)。
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)