中国の野望
投稿者: twaptng 投稿日時: 2004/10/11 13:16 投稿番号: [13612 / 66577]
中国の中枢からは「武力で台湾を併合することも辞さない」といった言説がよく聞こえてくる。だが私が見るところ、中国はそんなことをできる状態にない。今の中国にとって最も大事なことは、世界における立場を強化することと、国内の政情を安定させることであるが、台湾への侵攻はその両方を破滅させかねない。
中国が台湾に侵攻したら、たとえ侵攻が成功したとしても、中国共産党は国際社会でクウェートに侵攻したサダム・フセインと同じ「凶悪犯」のレッテルを貼られ、国際的な信頼を一気に失う。そのダメージは、天安門事件よりも大きいだろう。アメリカの対中国政策は、中道派とタカ派の微妙なバランスの上にあり、何とか親中国の政策が勝っている状態が続いているが、中国が台湾に侵攻したら、一気にタカ派が優勢になる。タカ派は世界を不安定にすることを躊躇せず、むしろ世界の不安定化を望んでいるふしがあるので、大喜びで中国との戦争の必要性を叫び出す。行き着くところは、東アジアの「中東化」である。
中国が台湾に侵攻しても、台湾を長期間占領できるとは限らない。米軍が参戦したりして中国軍が台湾から撤退させられたら、中国共産党は負けたことになり、中国の内政における共産党への支持が失われ、政情不安に陥る。いずれのシナリオも、中共にとってリスクが非常に大きい。イデオロギーの皮はかぶっていても、実体的には非常に現実的な思考をする中国共産党が、巨大なリスクを無視して台湾に侵攻するとは考えにくい。
中国が台湾を併合するには、台湾の過半数の国民に「中国と統一したい」と思わせる必要があるが、今の中国の政治体制は台湾より政治的な自由がはるかに少ないので、中国がかなり国内の民主化を進めない限り、それは実現できない。共産党は国内の市町村長の選挙でさえ、政情を不安定にさせそうだと懸念して実施しておらず、民主化はまだほとんど進んでいない。
もう少し現実的な「統一」は、中国と台湾の国家体制はそのままにして、2つの政府の上に「中華連邦」のような統一機構を置く「EU型」の統合方法である。陳水扁大統領は、EU型が望ましいと述べているが、問題は、中国側は台湾と対等の統一など望んでおらず、台湾が中国の一部になる形式を求めていることだ。(関連記事)
最近、中国の中枢からは「北京でオリンピックが開かれる2008年までに台湾問題を解決せねばならない」というメッセージが発せられている。中国側は依然として「武力での解決も辞さず」と言っているが、すでに述べたように、私にはこれは口だけの主張であると思える。それを差し引いて考えると、中国のメッセージは「早く台湾問題を(平和理に)解決し、世界から大国としてきちんと認められたい」という意志表示であると読める。今後、連邦制的な枠組みを作る方向で中台間の交渉が進む可能性はゼロではない。(関連記事)
中国が台湾に侵攻したら、たとえ侵攻が成功したとしても、中国共産党は国際社会でクウェートに侵攻したサダム・フセインと同じ「凶悪犯」のレッテルを貼られ、国際的な信頼を一気に失う。そのダメージは、天安門事件よりも大きいだろう。アメリカの対中国政策は、中道派とタカ派の微妙なバランスの上にあり、何とか親中国の政策が勝っている状態が続いているが、中国が台湾に侵攻したら、一気にタカ派が優勢になる。タカ派は世界を不安定にすることを躊躇せず、むしろ世界の不安定化を望んでいるふしがあるので、大喜びで中国との戦争の必要性を叫び出す。行き着くところは、東アジアの「中東化」である。
中国が台湾に侵攻しても、台湾を長期間占領できるとは限らない。米軍が参戦したりして中国軍が台湾から撤退させられたら、中国共産党は負けたことになり、中国の内政における共産党への支持が失われ、政情不安に陥る。いずれのシナリオも、中共にとってリスクが非常に大きい。イデオロギーの皮はかぶっていても、実体的には非常に現実的な思考をする中国共産党が、巨大なリスクを無視して台湾に侵攻するとは考えにくい。
中国が台湾を併合するには、台湾の過半数の国民に「中国と統一したい」と思わせる必要があるが、今の中国の政治体制は台湾より政治的な自由がはるかに少ないので、中国がかなり国内の民主化を進めない限り、それは実現できない。共産党は国内の市町村長の選挙でさえ、政情を不安定にさせそうだと懸念して実施しておらず、民主化はまだほとんど進んでいない。
もう少し現実的な「統一」は、中国と台湾の国家体制はそのままにして、2つの政府の上に「中華連邦」のような統一機構を置く「EU型」の統合方法である。陳水扁大統領は、EU型が望ましいと述べているが、問題は、中国側は台湾と対等の統一など望んでおらず、台湾が中国の一部になる形式を求めていることだ。(関連記事)
最近、中国の中枢からは「北京でオリンピックが開かれる2008年までに台湾問題を解決せねばならない」というメッセージが発せられている。中国側は依然として「武力での解決も辞さず」と言っているが、すでに述べたように、私にはこれは口だけの主張であると思える。それを差し引いて考えると、中国のメッセージは「早く台湾問題を(平和理に)解決し、世界から大国としてきちんと認められたい」という意志表示であると読める。今後、連邦制的な枠組みを作る方向で中台間の交渉が進む可能性はゼロではない。(関連記事)
これは メッセージ 13611 (twaptng さん)への返信です.
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