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葛の花

投稿者: wangjunhe720 投稿日時: 2003/12/13 23:04 投稿番号: [1059 / 16409]
  小鳥   小鳥   あたふた起ちぬ。   かたらひのはてがたさびし。向日葵の照る

  ゆきつきて   道にたふるる生き物のかそけき墓は、草つつみたり

  葛の花   踏みしだかれて、   色あたらし。この山道を行きしひとあり

              折口信夫『海やまのあひだ』より

  >折節の歌(Occasional   Poem)ではなく、詩としての自立、芸術としての自立を目指していた定家ですから、さらにその内容は象徴的になっていくわけですが。。。

  中世和歌について、このレベルの認識を持たないと、実証だの比較だの、何を語っても的はずれ。「二度とふたたび『新古今集』の歌が、単に夢を食う者の容易な耽溺だと思われぬようにしたい。そこには安易や恣意や職人的な巧緻や、そのようなものからおよそ遠いものの支配していることに気をつけよう」。風巻景次郎のこの言葉は、今も私にとって新鮮味のある金言である。   定家親子によって中世の「詩」の基底に叩き込まれたのも、風巻氏の言うそれであろうか。

  釈迢空であって、とても折口のと言い難いその歌に、私はある種の神話的思考を感じる。しかしそれは情緒的だが、直線式で、中世詩の体質に合うはずがないと諦める。
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