インド人からみったチベット(3)
投稿者: yorika3 投稿日時: 2008/05/07 19:55 投稿番号: [22627 / 30899]
高度世界最高の鉄道
2000 年以来で最も大きな変化は、青海チベット鉄道だ。2007 年 7 月 1 日に開通一周年を迎えたこの鉄道のうち、青海省の海西モンゴル族チベット族自治州の都市ゴルムドと、チベットの首都を結ぶ区間は建設に5年、330 億元かかっている。世界で最も高いところを走る鉄道は、ニマ・ツィレンによれば「チベットの新しい千年紀をもたらした。2世代にわたる夢の実現であり、チベット人民には大きな重要性を持ちます。輸送コストは大幅に下がりました。チベット近代化と、中国経済と地域経済のより深い統合に向けて、大きな一歩です」とのこと。
そして確かに大きな一歩だ。中国メディアがしばしば引き合いに出すのは、1988年のポール・セローの予言だ。「昆論山脈のおかげで、ラサまで鉄道が通ることはない」という主張を青海チベット鉄道が否定している、というわけだ。そしてこの旅行者は、よせばいいのにこうつけ加えている。「たぶんそれはよいことだろう。鉄道好きのつもりだった私だが、チベットを見てからは野生のほうがずっといいと思うようになった」。セローの外れた予言は、チベットに対するロマン主義的で何も変わらない場所という見方の典型だ。それはチベットが僻地のままアクセスもなく、謎めいた野生、「変わらぬ」文化と伝統が凍結されたままでいてほしいと願うものだ。「チベット独立」プロパガンダを鵜呑みにしたロマン主義者たちは、この鉄道をチベット文化や宗教、人口、環境に対する究極の破壊要因と考えている。
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