チベット

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インド人からみったチベット(4)

投稿者: yorika3 投稿日時: 2008/05/07 19:57 投稿番号: [22628 / 30899]
鉄道のもたらした変化
  1853年に「ニューヨーク・デイリー・トリビューン」の歴史的な記事で、カール・マルクスはインドの「村落的孤立」「自給自足の惰性」「低い利便性での停滞」「社会的進歩に不可欠な欲望や努力の不在」を終えるには鉄道が大きな潜在力を持つと分析している。「インドにおいては、鉄道がまさに現代産業の前衛となるであろう」というかれの予言は有名だ。時も場所もちがうし、背景は植民地収奪に基づくものではある。さらにマルクスの「不変の」自足村落コミュニティという見方は、マルクス主義者やインドの歴史家たちに批判されている。だが鉄道がいかに状況を変えるかという分析は、現代のチベットにも当てはまるものではある。

  青海からの旅は 26 時間ほどかかる。だがこの鉄道が開通して以来、チベット自治区の貿易は75パーセントも増えた。現在では貿易総額は 3.2 億ドル、うち 1 億が輸入で 2.2 億が輸出だ。また観光客も大幅に増えている。中国内外からの観光客は 250 万人で、これは 2005 年に比べて 35 パーセントの増大だ。 2007 年にはこれが 300 万人に増えると見られ、観光収入は 5 億ドルにのぼるはずだ。

  いまやラサまでの鉄道旅行は、中国人のあこがれの一つとなっている。今年のメーデー休暇には、34 万人がチベット見物にでかけた。新華社の報道では、ポタラ宮殿の周辺道路が拡幅されたとのこと。さらにその狭く急な階段も作り直され、開館時間も延長された。またラサ市の観光局は、「700 人以上の元牧童たちに、都心のホテルで働くために顧客サービスの詰め込み講義」を行わざるを得なかった。2007 年前半は、2006 年同期比で国内観光客は 300 パーセントも増えた。

  観光や貿易に続いて投資もやってくるだろう。中国当局の予測では、2010 年までに青海チベット鉄道が、チベット自治区への貨物の 75 パーセントを輸送し、観光収入を倍増させるはずだ。かれらに言わせれば、鉄道は「発展を求めるチベット人の権利」、他の中国の発展に追いつく権利、そして外部世界に自らを開く権利を象徴している。

  今後十年で、鉄道はさらに三路線が延伸される。一つはラサと東のニンチを結ぶ路線、一つは西の シガツェを結び、第三はインドとの国境にあるヤドンを結ぶ論戦だ。五つ星級の快適さを提供する、インドの「宮殿鉄道」のような観光鉄道も具体化しており、今年中にもお目見えするかもしれない。

  鉄道以外に、新規の物理インフラの開発――国道、舗装道路、橋、送電線、通信、灌漑、近代的な家屋等々――はだれの目にも明らかだ。計画では、2010 年までにチベットのすべての町と村落の80パーセントを結ぶ「高規格国道」を作り、道路の八割を舗装することになっている。ただし高速道路は、人口密度が 2.3 人/km2 しかいない地域には不適当だと考えられている。
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