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厚保さん&チョッパーさん【横レス】

投稿者: lilasnosakukoro 投稿日時: 2005/04/10 02:10 投稿番号: [31243 / 44985]
>宗教は資本主義化に関係はないか?

  イタリア在住の作家塩野七生氏が、エッセイで書いておられました。(うろ覚えにて、不正確)
  ヨーロッパでの公演で。
「皆さんはもし『お忙しそうですね』と聞かれれば、『残念ながら』とお答えになるでしょう。ですが、日本人は同じ問い掛けに『おかげさまで』と答えます。つまり、『ありがたいことに』というニュアンスを含んでいるのです」
と切り出されたそうです。すると一瞬の沈黙ののち、大爆笑が起こったとか。


  本来のキリスト教(というか、正確にはユダヤ教)の教義では、労働は人間がエデンの園を追われた罰でした。それを、宗教的に価値あるものに転換した第一人者は、16Cの宗教改革者の1人カルヴァンでしょう。そこから、マックス・ウェーバーなどの考えかたも出てくると感じています。
  だからこそ、カソリックの国よりはプロテスタントの国々のほうが資本主義が根付きやすいのでしょうね。


>カトリックよりプロテスタントの思想のほうがリベラルであることからも

  最近のキリスト教には大きく分けて2つの流れがあります。一つはメインラインと呼ばれるもので、数代前に即位した法王ヨハネ23世の呼びかけで、カソリック、プロテスタント、東方正教会らの代表が集まり、キリスト教諸派の和解を成立させようというエキュメニカルの動きです。これらは、カソリックとプロテスタント合同での聖書を出版するなど理性的な動きを進めています。
  しかし、それはあくまでも理性に基づいた運動であり、当然原理主義的な人々はどの宗派においてもついてこれなくなってしまいます。感情に訴えるものがないからです。

  そこで、これらの動きは、一時期キリスト教そのものに低迷をもたらしました。そしてその低迷化したキリスト教で新しい動きとなったのが、ビリー・グラハムなどのテレビ等放送メディアを活用した大衆伝道師たちです。
  彼らは、大別すればファンダメンタリスト(キリスト教原理主義者)と呼ばれ、「ビック・バンなんてとんでもない。世界は聖書にあるように、神によって7日間で創造されたものだ」「イエスとマグダラのマリアのあいだに子どもがいたなんて、邪説極まりない」と騒ぐタイプのキリスト教徒たちだと思ってくだされば、大まかには正確でしょう。
  これらはプロテスタントについてですが、カソリックの側にも同じような動きがあるようです。

  一方でエキュメニカル運動を推進しているメインラインに属する人々には、左派的な要素を持った人々が多いのです。(特に、日本では)

 
  私の結論としては、かつては宗教が「人間が労働する」ことの意味を決めていた、しかし今日では、その宗教的教義(共産主義も一種の宗教ですからね)からより自由になるというか、宗教的教義を人間が労働することに持ち込まない理性を働かせることが出来るか否か、で、その国の資本主義の浸透が計れると思っています。


  以上です。
  横レス失礼しました。

P.S.
  ドイツなどでは、今日ますますキリスト教離れが進んでいるそうです。結婚式も、教会ではなく市役所で挙げるのが普通とか。
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