それはそれ、これはこれ5−4
投稿者: nagoyan_2shiki 投稿日時: 2004/01/11 00:47 投稿番号: [11370 / 44985]
さて、ここでもう一度わしの論点の基本に戻ろう。
<なごやんの主張>
「A級戦犯をはずした慰霊碑を作って、国際社会の判断に従うべき」との意見に反対。
<理由>
1.戦没者を慰霊するのに外国の判断は不要。
2.「国際社会」の定義が不明確。
3.BC級戦犯の扱いが流動的。
わしの主張の理由を補足すると以下のようになる。
1. 戦没者を慰霊するのに外国の判断は不要
東京裁判の「判決は判決」としてうけとめるが、靖国神社での「慰霊は慰霊」
として執り行う。
これだけで理由としては十分なんだが、さらに付け加えるならこの「外国の判断」
というものがかなり怪しい。
一般にA級戦犯の合祀が知られるようになったのは、昭和54年4月19日の新聞報道
からと言われている。
このあと昭和54年〜昭和59年に複数回参拝した当時の大平・鈴木・中曽根首相に
中国政府は文句を言っていない。
昭和60年8月15日の中曽根総理公式参拝騒動のとき、人民日報では以下のように非難をはじめている。
「靖国神社は、これまでの侵略戦争における東条英機を含む千人以上の犯罪人を祀っているのだから、政府の公職にある者が参拝することは、日本軍国主義による侵略戦争の害を深く受けたアジア近隣諸国と日本人民の感情を傷つけるものだ。」
ここでいう「千人以上の犯罪人」とは中国の考えている排除の対象が、
A級戦犯とは限らないことを暗示している。
かって「米帝は日中人民共通の敵」と公言していたのに、
中ソ対立が発生すると日米安保条約にまで理解をしめす。
小僧殿が「事実」と認識している中国政府の顔色は、状況がかわればいくらでも変化する。
2.「国際社会」の定義が不明確。
国際社会との協調といっても、
実際問題にしてるのは中国・韓国・北朝鮮の3カ国といっていい。
では、国家間の約束事でA級戦犯問題について触れられているかといえば、
サンフランシスコ講和条約第11条に該当項目がある。
が、実をいうと上記3カ国はいずれもこの条約の当事者ではない。
中国、韓国とは個別に条約を結び、北朝鮮とは国交自体ない。
個人としての感情論のレベルで言いたいのは分かるが、
国が感情に任せて言うのを「はい、そうですか」と認められるわけがない。
3. BC級戦犯の扱いが流動的。
「A級戦犯」を排除すれば終わりかというとそんなことはありえない。
なぜなら、当時の戦争責任者と目される人物でも、東京裁判の前になくなっている人物は
「A級戦犯」とはされずに祀られているからだ。
近衛文麿首相、本庄繁関東軍司令官、杉山元参謀総長など、日中戦争に責任があった人々
がそのまま不問に付されるんだろうか?
さらにはBC級戦犯や、中国戦線でなくなった将兵にも拡大しないといえるのか?
中国政府の顔色を伺うなら、いくら慰霊塔をつくっても、いつまでもこの問題は続くことを覚悟したほうがいい。
これは メッセージ 11369 (nagoyan_2shiki さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/552019565/kldabaaf_1/11370.html