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この世から雇用契約を全廃させよう

投稿者: tobuzo 投稿日時: 2010/10/18 10:09 投稿番号: [2196 / 2198]
共産主義、すなわち労働者が天下をとる制度がどういう事態をもたらすかについて、じん類はすでに経験してきた。その学びから言えば、中華人民共和国は絶滅危惧種の生物のような立場にある。

労働者とは突き詰めて言えば被用者のことで、ようするに雇用契約によって働いている人たちのことだ。これを言い換えれば、この世から雇用契約が無くなれば、労働者もまた消えることになる。

ところで雇用契約の核心は、被用者が雇用者の命令に従うことにある。そして共産主義によって天下を取った者たちの快楽の中心もまた、相手が自分の命令に従ってくれることにある。
ただし社会全体の所得水準が上がり、豊かになると、上司や雇用者などからの命令に従うことは、被用者としてもだんだん苦痛になる。だからこそ、豊かさと共産主義の興隆は反比例する現象がある。

雇用契約に代わる制度としては”請け合い契約”がある。これは一種の事業主で、時間よりもむしろ、ある能力(スキル)を売り物とする。したがって複数の企業と同時に契約することも可能だ。そして雇用契約との決定的な違いは、「(会社の)命令に従わなければ解雇又は減給するぞ」という立場に無い点が上げられる。

もちろんこれは、従来どおりの雇用契約に”甘んじる”者が多ければ広がらない制度だ。なぜなら被用者という、雇用者にとってまことに都合がよい者が多くいれば、経営側は先ずそういう人たちと優先的に契約しようとする結果、逆に請け合い契約は結ぼうとしないからである。

社会が豊かになればなるほど、仕事について人々は収入の多寡よりもむしろ自由時間の多少を気にするようになる。だから雇用契約と請け合い契約とを選択できるとすれば、働く時間が自由になる請け合い労働を選ぶようになる。

終身雇用制は突き詰めて言えば、人の一生が新規学卒時に決まる制度だと言える。それは請け合い労働の対極に位置する。同時にそれは、かつて貧しかった時代の遺物に他ならない。いま公務員はその終身雇用を守るかどうかで揺れ動いている。
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