朝日の「日本資本主義讃美」
投稿者: zombie_pps 投稿日時: 2003/06/15 09:16 投稿番号: [9755 / 28311]
天声人語6月11日
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■《天声人語》
最近ヨーロッパの人々は働かなくなった。と同時に宗教離れが進んでいる。これは、1世紀ほど前にドイツの社会学者マックス・ウェーバーが唱えた説を裏付ける。先日の米紙にそんな趣旨の記事が出た。
勤労と蓄財は神の意にかなっている。そう信じて禁欲的な生活をしてきた新教徒の人たちが資本主義を支えた。ごく大雑把にいえば、著書『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』でウェーバーはそのことを証明しようとした。
記事は、新教徒の多いドイツやオランダなど北ヨーロッパで宗教離れが進むとともに、働く時間が減っていること、新教徒の多い米国ではその現象が起きていないことを統計で示す。そして、米欧の経済格差が広がる原因を探る。少々乱暴な議論だとは思うが、宗教と経済とをつなぐ着眼はおもしろい。
新教徒国でもない日本でなぜ資本主義が発達したか。しばしば議論になるが、「日本資本主義の父」といわれる渋沢栄一の生き方と重ね合わせたくなる。終生『論語』を手放さず、「論語で事業を経営してみせる」とまで言った人だ。本紙で以前、この千年の日本の経済人をめぐり読者の人気投票を募ったとき、彼は松下幸之助、本田宗一郎についで3位に入った。敬愛の度は高い。
彼は、道徳に裏付けられた経済を説き、「官尊民卑の打破」を唱えた。日本で最初にできた銀行、第一国立銀行の創業者でもあった。もし彼がいまの銀行の「退廃」ぶりを知ったら、どんなに悲しむことか。
第一国立銀行の設立は130年前のきょうだった。
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一神教的モラルが欠如しているぶん、かつてはモラル維持が共同体で補完されていたが、現在では共同体さえ無力となり、企業なり個人なりにモラルが委ねられている。
「本音と建前」の社会ニッポンは、朝日が語るように企業トップのモラルによって支えられていたのかもしれないが、それはシステムではなく、日本資本主義という括りで語ってよいものでもない。
原理的な部分にモラルを求めていない国が資本主義になれば、多くの場合は腐敗するのが当然で、日本もこの例外ではない。
これは メッセージ 1 (gesogeso1032 さん)への返信です.
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