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野上外務次官の後任内定

投稿者: rykutukgi 投稿日時: 2002/02/09 12:09 投稿番号: [2889 / 28311]
戦前の日本では「鬼畜米英」として米英を憎む扇動が行われました。英語教育をやめ、米英の情報から国民を遮断し、米英への憎しみを高める情報だけを提供することにより、国民の反米英に基づく開戦世論を高めていったのです。この手法は80年前も今も変わるところはありません。善悪を一元的に決め、悪と決めた対象の情報をいかに制御し、情報を選択して読者に提供する。読者は与えられた情報だけから、自分は公正と信じながら一方的な視点を持つよう洗脳されてゆきます。

さて、野上外務次官の後任に竹内行夫インドネシア大使が内定しました。その際の報道です。

・読売(2月8日朝刊14版、一面中ほど)
「外務次官に竹内氏   『強い性格』起用の決め手」
(14版4面政治面)
「竹内事務次官   仕事厳しく異名は『千本ノック』   鈴木宗氏と大論争も」

・朝日(2月8日朝刊14版、1面中ほど)
「外務次官に竹内氏   インドネシア現大使   改革・序列に配慮」
(14反3面)
「若返り   『省内の序列が乱れる』   順送り『省改革の姿勢示せぬ』」
「折衝人事の新外務次官   竹内氏   主流、鈴木氏と距離」

見出しを見る限り両紙の鈴木氏に対する記事から受ける印象は反対です。「外務省が又同じ間違いをする」と期待している人にとっては、朝日の方が読み応えあります。これから外務省は良くなるのではないかという錯覚をしたいひとにとっては読売のほうが安心して読めるでしょう。

しかし、国民の外務省に対するイメージがほぼ100%悪役でかたまったこのご時世にあっては、実際には序列を壊した起用であっても、「序列に配慮」と保守的でネガティブな響きのある言葉を選んだ朝日の記事の方が読者受けすることは間違いありません。80年前の鬼畜米英は今の外務省なのです。いつものことですが、こういった点で、読者受けする工夫が読売に見られないのは残念なことです。
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