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田中外相、泣く の報道について

投稿者: rykutukgi 投稿日時: 2002/01/27 01:47 投稿番号: [2782 / 28311]
NGOで泣いた田中外相です。

・読売(1月25日夕刊4版2面中ほど)
「『わたしより役所のメモを信じるの?』   外相猛反論   国対委員長らと会談」
「『わたしの頭はテープレコーダーではない。役所の紙が正しいと判断するならどうぞそうなさってください』と涙まじりに訴えた。」
(記者会見する田中外相のモノクロ写真、涙なし)

・朝日(1月25日夕刊4版1面中ほど大きく)
「田中外相、泣く   NGO拒否   答弁修正求められる」
「『残念です。役所の作ったもの、言うことは全部正しくて、国会議員の言うことは正しくないんですか』と涙ながらに語った。」
(記者会見で涙をすするカラー写真)

やはり、読売のビジネスに対する甘さがでました。田中外相が泣いたことなど、政治的な重さでは重要ではありません。田中外相のリーダーシップ・職務遂行能力の無さはすでに白日の下に晒されており、今回泣いたことにより彼女に対する世間のさめた評価は、「またか」で終わりです。読売は、この「またか」という雰囲気をそのまま記事にしてしまいました。読売の記事からは毎度わがままな外相という情報しかとれません。

しかし、朝日は違います。読者が何を欲しているかをよく知っています。一面の大きめのカラー写真。泣きじゃくる田中外相。読売と朝日のどちらが正しいかは分かりませんが、明らかに朝日に掲載された田中外相のコメントの方が読者の同情を引きます。とても元の発言が同じものとは想像できないほどの違いがあるのは、毎度のことです。

泣きじゃくる外相をみて読者はいろいろな感想を持つ出そう。「こいつはだめだ」、「かわいそう」、「外務省を潰せ!」等々。これらの感想は理性から出るものではなく、感情からわき上がってくるものです。女性の涙は、男女問わず見る人を感情的にさせる「女性の武器」なのです。読者の感情の向く方向がどこであるかを気にする必要はありません。感情的な外務省批判、田中外相への同情、あるいは田中外相を見下げる優越感。どんなものでもかまいません。事実は一つ、朝日新聞の読者は朝日新聞を見て感動をもって記事に接したということです。

読売もこういった、読者を白痴化するが、読者の本能が欲する、お昼のワイドショー的ネタは積極的に拾うべきでしょう。理性は退屈です。読者は安全の保証された場所から喜怒哀楽を感じたと欲しているということを理解している、朝日新聞の切り口がこのような小さな記事でも光りました。
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