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精神医療と法(上、中、下)7/6

投稿者: Makakuu 投稿日時: 2001/07/11 18:30 投稿番号: [1281 / 28311]
精神医療取材班、お疲れさまでした(笑)。

うーん、でも結局の所、「保安処分反対」「福祉、医療の底上げ急げ」の2点が結論みたいですね。

でも、人権と治安の両立は出来ると思うよ。最終的に朝日の結論は「第三者機関の設置案が有力だが、司法がどこまでかかわるかによって性格は大きく変わる。権限が大きいほど保安処分の色彩は強まる。40年近く棚上げされてきたこの問題を、今回の事件をきっかけに議論することは大切だ。が、性急に結論を求めるあまり、幅広い観点からの議論がおろそかになりはしないか。精神障害者の人権と社会の治安を両立させる糸口を簡単に見出せるとは思えない。逆に急がなければならないこともある。精神医療・福祉全般の見直しや底上げ、さらには、措置入院の運用や起訴前鑑定の改善は、今すぐにでも手をつけられるはずだ。」

つまり、これが主旨だよね。ほとんど前の社説等の論調と変わらない。再度、3回に分けて特集した割りには、措置入院の悲惨さや遅れている福祉行政一色の記事のように思えた。

これも中央公論の今月号だけど、「<特集>精神障害者の犯罪は防げるか   宅間容疑者に騙された精神科医、警察、司法」の論調は勉強になった。ソーシャルワーカーの滝沢武久さんが書かれているのだが、説得力があった。

彼はまず、マスコミは「保安処分」の論議に終止してはいないかと言う。朝日も治安と人権の2元論に終止してきたように思うけど。

滝沢さんの文を抜粋してみると「精神障害と犯罪とのかかわりは最低限、次のパターンに分類して考察を加え、「再発予防策」を検討すべきだ。すなわち、(1)人格障害、性格異常、精神病質に起因するもの(2)精神分裂症などに起因するもの(3)違法行為による中毒が引き金になっているものの三つである。マスコミはまず、精神病も違法薬物使用も同じ「心神喪失」でくくるような無神経さを早急に改めてほしいと思う。」

「精神医学は他の領域とは異なり、生物学的、身体医学的な検索技術(たとえば血液検査、レントゲン検査、解剖学的所見)をほとんど持たない。にもかかわらず、「平然と」診断が下され、治療が行われている。精神科医は、人の心を読み取る「エキスパート」とされる。だがしかし、本当にそうだろうか。ならばなぜ、同一人物にまったく概念の異なる診断が下されたり、別々の精神鑑定結果が提出されたりするのだろうか。」

とした上で「できないものはやるべきではない」とする。その上で、「(1)の人格障害などの「障害」事例は、基本的に医療の対象に位置付けるのが困難なのである。」

という恐ろしい結論を述べている。他の論壇誌も読んでみたところ、宅間やサカキバラ、先日裁判のあった宮崎はこの(1)に該当するようだ。であれば、これら容疑者を刑法第三十九条で括るのはどうなのか?

彼は続けて((1)に該当する人物が)重大事件を起こした場合は、司法が明確に対応すべきではないか。刑務所にも、懲罰とともに教育、更正の機能がある。後者を重視しつつ、必要に応じて心理的、精神的治療措置も講じていく体制が築ければ、「犯した罪を償わせる」ことは十分可能だし、同種事件の再発防止、被害者の心情を汲むという観点からも、意義は大きいと思われる。」

朝日がこの三分類をすべて「人権」の名のもとに擁護しているとしたら、重大な「社会的責任」がありはしないか?これは「人権屋」の日弁連とかも該当するけど。
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