共産党綱領改定への批判と同情 その1
投稿者: rykutukgi 投稿日時: 2003/06/29 14:29 投稿番号: [10235 / 28311]
共産党の綱領改定についての記事です。綱領制定後42年目にしての最初の大改訂です。
■読売(6月21日夕刊4版、2面上段中程)
●共産党綱領 天皇制・自衛隊当面容認
●中央委総会で改定案提示へ
まずは読売が概要だけですが夕刊に掲載。朝日は落としてしまいました。
■読売(6月22日朝刊14版)
(1面中程)
●共産、綱領改定案提示
●中央委総会「民主連合政府」目標に
(3面社説)
●社説 共産党綱領−『本質』は変わらない柔軟路線
(4面トップ)
●共産党綱領改定案 「現実・柔軟路線」で「革命色」薄めたが
●最終目標は「共産主義社会」
(このほか改定の要旨を掲載)
普段から政府・与党の広報誌として野党に批判的な読売がいかに共産の綱領改定に批判的かは容易に想像がつくことでしょう。以下の社説の抜粋に見られるように、今回の改定案の問題点を遠慮無く解説記事と社説で叩きまくっています。
●読売社説抜粋
『現綱領が「廃止」を明記している君主制(天皇制)や、「解散」をうたっている自衛隊については、当面は容認する方針を明確にした。
だが、自衛隊の解散については、「日米安保条約廃棄後のアジア情勢を踏まえる」との条件を付けながらも、将来の実現を目指す姿勢を変えていない。
天皇制も、「存廃は、将来、情勢が熟したとき解決されるべきだ」としつつ、民主主義などの原則と両立しない、とする立場を再確認している。「廃止」の旗を降ろしたわけではない。
随所にソフトイメージを振りまいているが、「資本主義を乗り越え」「搾取も抑圧も知らな い共同社会の建設に力をつくす」と改定案を締めくくっているように、マルクス・レーニン主義は堅持したままだ。
「アメリカ帝国主義」と「日本独占資本」の打破を掲げる「二つの敵」論も、表現を和らげてはいる。だが、「米国の対日支配は日本の主権と独立を踏みにじる帝国主義的な性格 のもの」とするなど現綱領の基本は変わっていない。
共産党の「体質」も変化はない。「民主集中制」も維持したままだ。党内での自由な言論も保障せずに、社会主義政権の下でも複数政党を認める、と言っても説得力を持たない。
綱領にはないが、社会主義社会への移行を妨害する勢力があれば、暴力革命も辞さないという「敵の出方論」が“本音”という見方は、依然消えない。改定案では、この問題が触れられなかった。
改定案からは共産党がどう変わろうとしているのか、読み取るのは難しい。』
■朝日(6月22日朝刊14版)
(1面中程)
●共産党の綱領全面改定 天皇制・自衛隊を当面容認
●連立構想に積極姿勢
(2面上段)
●共産党綱領改定案 柔軟路線を総まとめ
●選挙での支持拡大を狙う
朝日の読売との大きな違いは、22日の時点で社説の掲載もなし、改訂案要旨の掲載もないということです。要旨については24日の朝刊4面の片隅に小さく掲載されています。そのため、気づいた人も少ないでしょう。社説は記事から遅れること1週間、29日に掲載です。朝日はイデオロギーに結びつく事件の社説は掲載に日にちを要する傾向があります。社内でのコンセンサスを取るのに時間がかかるのでしょう。
朝日・読売に論調の違いがあることは当然です。読売は懐疑的、そして選挙での退潮理由も分析しています。朝日は新綱領になっても選挙協力の実現にはハードルがあると懐疑的ではありますが、共産党の体質そのものには疑問をはさんでいません。それ以上に明確な違いは、共産党綱領改訂案についての読者への情報提供量です。今回、朝日は記事の裏付けになる要旨を掲載していないため、読者は朝日の解説だけからしか綱領案の中身を知ることができません。そして、朝日では改定案に次の点が含まれていることが明記されていませんでした。
(1)日米安保破棄が明示されていること
(2)アメリカを引き続き帝国主義的性格として非難していること
朝日では「変わる部分」についてのみ取り上げられており、「変わらない部分」について触れられていません。しかし、「変わらない部分」に重要な問題点を孕んでいます。また、天皇制を最終的に否定しようとしている点や、最終目標が共産主義であるといった綱領の本質についての記述が小さく、「柔軟路線」を強調し、その点ではまさに、共産党の宣伝の意図通りの記事になっています。
■読売(6月21日夕刊4版、2面上段中程)
●共産党綱領 天皇制・自衛隊当面容認
●中央委総会で改定案提示へ
まずは読売が概要だけですが夕刊に掲載。朝日は落としてしまいました。
■読売(6月22日朝刊14版)
(1面中程)
●共産、綱領改定案提示
●中央委総会「民主連合政府」目標に
(3面社説)
●社説 共産党綱領−『本質』は変わらない柔軟路線
(4面トップ)
●共産党綱領改定案 「現実・柔軟路線」で「革命色」薄めたが
●最終目標は「共産主義社会」
(このほか改定の要旨を掲載)
普段から政府・与党の広報誌として野党に批判的な読売がいかに共産の綱領改定に批判的かは容易に想像がつくことでしょう。以下の社説の抜粋に見られるように、今回の改定案の問題点を遠慮無く解説記事と社説で叩きまくっています。
●読売社説抜粋
『現綱領が「廃止」を明記している君主制(天皇制)や、「解散」をうたっている自衛隊については、当面は容認する方針を明確にした。
だが、自衛隊の解散については、「日米安保条約廃棄後のアジア情勢を踏まえる」との条件を付けながらも、将来の実現を目指す姿勢を変えていない。
天皇制も、「存廃は、将来、情勢が熟したとき解決されるべきだ」としつつ、民主主義などの原則と両立しない、とする立場を再確認している。「廃止」の旗を降ろしたわけではない。
随所にソフトイメージを振りまいているが、「資本主義を乗り越え」「搾取も抑圧も知らな い共同社会の建設に力をつくす」と改定案を締めくくっているように、マルクス・レーニン主義は堅持したままだ。
「アメリカ帝国主義」と「日本独占資本」の打破を掲げる「二つの敵」論も、表現を和らげてはいる。だが、「米国の対日支配は日本の主権と独立を踏みにじる帝国主義的な性格 のもの」とするなど現綱領の基本は変わっていない。
共産党の「体質」も変化はない。「民主集中制」も維持したままだ。党内での自由な言論も保障せずに、社会主義政権の下でも複数政党を認める、と言っても説得力を持たない。
綱領にはないが、社会主義社会への移行を妨害する勢力があれば、暴力革命も辞さないという「敵の出方論」が“本音”という見方は、依然消えない。改定案では、この問題が触れられなかった。
改定案からは共産党がどう変わろうとしているのか、読み取るのは難しい。』
■朝日(6月22日朝刊14版)
(1面中程)
●共産党の綱領全面改定 天皇制・自衛隊を当面容認
●連立構想に積極姿勢
(2面上段)
●共産党綱領改定案 柔軟路線を総まとめ
●選挙での支持拡大を狙う
朝日の読売との大きな違いは、22日の時点で社説の掲載もなし、改訂案要旨の掲載もないということです。要旨については24日の朝刊4面の片隅に小さく掲載されています。そのため、気づいた人も少ないでしょう。社説は記事から遅れること1週間、29日に掲載です。朝日はイデオロギーに結びつく事件の社説は掲載に日にちを要する傾向があります。社内でのコンセンサスを取るのに時間がかかるのでしょう。
朝日・読売に論調の違いがあることは当然です。読売は懐疑的、そして選挙での退潮理由も分析しています。朝日は新綱領になっても選挙協力の実現にはハードルがあると懐疑的ではありますが、共産党の体質そのものには疑問をはさんでいません。それ以上に明確な違いは、共産党綱領改訂案についての読者への情報提供量です。今回、朝日は記事の裏付けになる要旨を掲載していないため、読者は朝日の解説だけからしか綱領案の中身を知ることができません。そして、朝日では改定案に次の点が含まれていることが明記されていませんでした。
(1)日米安保破棄が明示されていること
(2)アメリカを引き続き帝国主義的性格として非難していること
朝日では「変わる部分」についてのみ取り上げられており、「変わらない部分」について触れられていません。しかし、「変わらない部分」に重要な問題点を孕んでいます。また、天皇制を最終的に否定しようとしている点や、最終目標が共産主義であるといった綱領の本質についての記述が小さく、「柔軟路線」を強調し、その点ではまさに、共産党の宣伝の意図通りの記事になっています。
これは メッセージ 10233 (sagam_2001 さん)への返信です.