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Re: 辜顕栄さんの評価

投稿者: taiwanboom 投稿日時: 2005/12/07 11:34 投稿番号: [7509 / 10346]
unhoo様

辜顕栄さんを使って日本軍を台北に引き入れたことで感じるのは、
台北の平和つまり自己の経済権益を守るため、正体がはっきりしない段階で
侵略軍の日本軍を利用しようとした、台北の経済人の発想の、いかにも
漢民族らしい、したたかさです。
日本人が同様な状況におかれたとき、このような発想ができるでしょうか。

辜顕栄さんがおだてられて日本軍を迎えに行ったことは、後世になって
そのことによって辜顕栄さんの名誉を傷つけることはありませんでした。
台北を救った英雄とたたえられることはあっても…。
なんといつてもこの日本軍の招致がなければ、台北は暴徒によって
蹂躙されていたのだから。
「若気の至り」が、台北を救ったのです。

樟脳の専売権ですが、これは樟脳を集荷して台湾の専売局に納入する
権利です。ものすごい独占で、巨利を手に入れたことでしょう。
これをねたんで辜顕栄さんを「漢奸」呼ばわりしたということは、
聞いたことはありません。経済において、漢人にはそのような「嫉視」の
感情は生じないのかもしれません。
好機を見逃したという「残念感」はわくでしょうが。
日本時代に辜顕栄さんともう一人の貴族議員(認知症により氏名忘却)の
2人は、日本人の間でも特別な人でした。

なお専売局による樟脳の管理は、成木から厳しく行われていました。
私の知人が広大な敷地の周囲に植える木に樟脳をを選んだとき、
樟脳一本につき専売局から年間千円単位の維持管理費が支払われることが、
決め手になったといっていました。
合成樟脳の時代になっても、専売局時代にはこの支払いは続いていました。
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